「花粉症」になったらどうする? 基本をおさらい 第1回 「花粉症」ってなに? 最も罹患率の高いアレルギー疾患、東京都では2人に1人が発症【医師監修】

つらいつらい「花粉症」。全国の多くの地域で悩む人が増えるシーズンに突入したようです。毎年悩まされている人も最近デビューした人も、今一度基本をおさらいしておきましょう。医師の甲斐沼孟氏に聞きました。

——あらためて「花粉症」とはいったいどんな病気なのでしょうか。

日本において、花粉症は最も罹患率の高いアレルギー疾患とされています。

花粉症とは、植物の花粉が原因で生じる季節性アレルギー性疾患の総称であり、その患者数は年々増加傾向で、国民のおよそ42.5%が花粉症にかかっていると推測されていますし、過去に東京都が実施した花粉症患者に関する実態調査では、2人に1人が花粉症を発症していることが判明しました。

特に、全国の森林の約20%を占めるといわれるスギの花粉による花粉症の患者が多く、2019年の全国調査では、スギ花粉症の有病率はおよそ全体の40%と増加傾向にあります。

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で生じるアレルギー症状のことを言い、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。

——なにが原因ですか?

花粉症は、季節性のアレルギー性鼻炎であり、体内に侵入した花粉に対して引き起こされるI型アレルギー反応によって引き起こされます。

主な発症原因となる植物は、スギやヒノキ、イネ、ヨモギ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバなどが挙げられていて、特に本邦ではスギ林が多く、スギ花粉症の占める割合が最大となっています。

花粉は植物の種類によって飛散時期が異なり、スギの場合は1月以降、ヒノキの場合は3月以降、イネの場合は5~6月にかけて流行傾向が見受けられます。

免疫反応が過剰になってしまうだけでなく、免疫力の低下も花粉症の発症原因のひとつです。

睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足などを含めて生活習慣の乱れによって、免疫力が低下すると、花粉症をはじめとしてさまざまな病気のリスクや環境の変化など、些細なことに身体が反応しやすくなるといわれています。

——症状にはどんなものがありますか?

花粉症では、体内に入った花粉を、生体の異物として認識して抗体を作る免疫反応が過剰になり、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、充血、涙など様々な症状をもたらします。

主に、鼻の症状からなるアレルギー性鼻炎や目の症状からなるアレルギー性結膜炎が現れることが多く、花粉皮膚炎とよばれる皮膚症状が認められることもあります。

上場企業産業医 : 甲斐沼孟 かいぬままさや 2007年 大阪市立大学(現:大阪公立大学)医学部医学科 卒業/2009年 大阪急性期総合医療センター 外科後期臨床研修医/2010年 大阪労災病院 心臓血管外科後期臨床研修医/2012年 国立病院機構大阪医療センター 心臓血管外科医員/2013年 大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科非常勤医師/2014年 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医員/2021年 国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急科医長/2023年 TOTO関西支社健康管理室産業医 この監修者の記事一覧はこちら

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