障がい者モデルが活躍するwebマガジン「porte」新人モデル3名をオーディションで発掘

車椅子ユーザーや義足、聴覚障がいのモデルたちが活躍するwebマガジン「porte(ポルテ)」の新たな専属モデルを決定する「障がい者モデルオーディション 最終審査」が11月23日に開催された。

今回のオーディションには全国から約150名以上がエントリーし、二次審査までを突破した7名が最終審査に挑んだ。新人モデルには丸山聡さん、室井望美さん、桝永愛羅さんの3名が選出された。
○「porte」初のメンズモデルが誕生

多くの人が障がい者を知り、接点を持つきっかけづくりを目的とする障がい者モデル媒体「porte」。車椅子ユーザー、義足、聴覚障がいのモデルたちのほか、パラアスリートや車椅子インフルエンサーなどをゲストモデルに起用し、美容を通して障がい者の能力や可能性を発信している。

2021年3月の「porte」ローンチ以降、「porteモデルになりたい!」「障がい者モデルとして活躍したい!」といった問い合わせが殺到したそうで、このほど当事者たちの挑戦の場として今回のオーディションを実施。ファイナリストとして尾崎友美さん、玉置陽葵さん、丸山聡さん、室井望美さん、堂本歩さん、桝永愛羅さん、滝翔太さんの7名が最終審査に挑んだ。

丸山さんは「もし自分がモデルになれたら、『porte』初のメンズモデルとして、さまざまな方々、より多くの男性の方にも『porte』見てもらえると思っています」とアピール。

スタイリングやメンズメイクにも興味があり、普段からさまざまな媒体で情報を得ているそうで、「リハビリのおかげで杖さえあれば立ち上がることもできるので、立った時のコーディネートも見せられるかなと。大谷選手のように二刀流で活躍したいと思います」と述べた。

室井さんは「先天性の障がいで右手の五指が欠損している状態ですが、私は幼い頃から趣味や楽しみが多く、できなかったこともできることに変えてきました。オシャレもメイクも好きで、三つ編みやポニーテールといったヘアスタイルは両手じゃないと難しいんですが、何回も練習し、できるようになりました」と語り、オーディションに応募した理由について紹介した。

「生活面でもオシャレ面でも工夫して生きてきたので、同じような障がいを持っている方やその親御さんに向けて発信していきたいと思うようになりました。なかなか勇気や機会がないなかで『porte』さんに出会い、興味を持ちました」と笑顔を見せた。

「もともとモデルの仕事には興味がありました。高校時代の友人と写真を撮り合うようになってから写真の楽しさに気づき、今回のオーディションに応募しました」という桝永さんはイラストが趣味とのことで、自己PRの際に「porte」スタッフの似顔絵を披露。

「オーディションに応募する前からスタッフさんが優しく支えてくださって、笑顔で救われた瞬間がたくさんあったので。その感謝を伝えたいという思いで描かせてもらいました」と語った。

○ファイナリスト4名には特別賞も授与

ゲスト審査員を務めたアイドルグループ “仮面女子”メンバーで、車椅子ユーザーの猪狩ともかさんは最終審査を振り返り、「人前に立つ仕事に挑戦することは本当に勇気が必要なこと。今回オーディションに受かって『porte』モデルになる方も、残念ながら今回選ばれなかった方も、これから自分のやりたいことに突き進んでいってほしいなと思います」とコメント。

同じくゲスト審査員を務めた美容家・メイクアップアーティストの柳延人氏は、次のように総評した。

「私はBLEA学園という学校を経営していて、そこで20年近くモデルの育成に関わっています。障がい者だからとか、そういう目線で審査したつもりはありません。それぞれの可能性をすごく感じました。『porte』のモデルだけではなく、一般の媒体や配信などタレントとしていろんな可能性が見えたオーディションで、皆さんのこれからが本当に楽しみです」

今回、惜しくも「porte」モデルには選ばれなかった4名のファイナリストにも特別賞が授与された。
約500名が参加した読者投票賞には高校1年生の玉置陽葵さんが、インクルーシブファッションブランドの「SOLIT!」賞には尾崎友美さんがそれぞれ選ばれ、マイナビウエディングのウエディング賞には滝翔太さん、堂本歩さんが選出された。

滝さんと堂本さんには副賞としてタレント・ウエンツ瑛士さんがパーソナリティを務めるラジオ番組『My Wedding Story(マイウェディングストーリー)』のゲスト出演権を授与。「SOLIT!」賞の尾崎さんには完全オーダーメイドのセットアップ一式がプレゼントされるという。

「活動のなかで難しいことや悔しいと感じることもたくさんありますが、ひとつの出会いがまた次の出会いにつながって、一歩ずつ新しい道が開けて今日のような日を迎えられたことを嬉しく思います」とは、「porte」を手がけるaccessibeauty(アクセシビューティー)代表取締役の臼井理絵氏。

同社はオーディション開催にあたってクラウドファンディングに挑戦。306名の支援者より280万円を越える支援金を受けたことなどを踏まえ、改めて感謝を述べていた。

クラウドファンディングと同時に発足した「porte応援ページ」には、現在までに950名以上のサポーターが参加している。

「私が障がい者の方々と関わる活動を始めたのは3年前。現在、porte専属モデルとしても活躍する上田菜々の存在を知ったことがきっかけです。昨年この会社を設立し『porte』を創刊するに至りました。この9月には障がい者モデル/タレントマネジメント事務所の運営をスタートし、来月からは育成スクールも始まります。障がいの有無に関わらず、多くの人たちが自分らしく生きられる未来に共感してくれたからこそ本イベントを開催することができました。仲間たちとまた明日から、新しい未来をつくっていきたいと思っています」

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