電化製品の電気代っていくら? 第4回 洗濯機の電気代と水道代は1カ月いくら? 縦型ドラム型で違う? 計算方法と節約術を解説

衣類を洗うため、毎日のように使う洗濯機。家族が多かったり、洗濯物をためてしまったりすると、1日に何度も回すことがありますよね。そんな洗濯機ですが、洗濯にかかる電気代や水道代が気になったことはないでしょうか。洗濯にかかる電気代や水道代はどのくらいなのか、また、これらの費用を抑える賢い洗濯機の使い方を解説します。

■洗濯にかかる電気代と水道代はいくら?

洗濯機の電気代や水道代は「1回あたりいくら」のように一律ではなく、洗濯機のタイプや機種によって変わります。それぞれの洗濯機の仕組みに応じて、使われる電力や水の量が異なるためです。洗濯機のタイプは、大きく分けると縦型とドラム式がありますので、それぞれ一般的なスペックの洗濯機でどのくらいの電気代、水道代がかかるのか計算してみましょう。
<縦型洗濯機の場合>
・電気代

まずは、縦型洗濯機の電気代です。たとえば、以下のようなスペックの縦型洗濯機があったとします。

洗濯・脱水容量:10㎏
乾燥容量:5kg
洗濯時の消費電力:400W
乾燥時の最大消費電力:1,000W
消費電力量:定格洗濯時60Wh、定格洗濯乾燥時(20℃時)2,200Wh
使用水道量:定格洗濯時110L、定格洗濯乾燥時132L

※定格洗濯時とは、標準的な使い方で1回洗濯した場合のこと。定格洗濯乾燥時とは、標準的な使い方で1回洗濯と乾燥をした場合のこと

1回の洗濯にかかる洗濯機の電気代は、「消費電力量(Wh)÷1,000×電気料金単価(円/kWh)」で算出できます。この式に当てはめ、上記スペックの洗濯機の電気代を計算してみましょう。たとえば、電気料金単価が27円とすると、「60Wh÷1,000×27円/kWh=1.62円」で、洗濯1回あたりの電気代は1.62円となります。

次に、この洗濯機で洗濯と乾燥まで行った場合の電気代を計算してみましょう。同じように計算式に当てはめると、「2,200Wh÷1,000×27円/kWh=59.4円」となります。洗濯だけでは1回あたり2円未満ですが、乾燥まで行うと約37倍もの電気代がかかるのです。
・水道代

次は、水道代です。洗濯機1回の使用でかかる水道代は、「使用水道量×1Lあたりの水道単価」で計算できます。東京都水道局によると、1Lあたりの水道単価は0.24円。つまり、1回の洗濯にかかる水道代は、「110L×0.24円=26.4円」となります。洗濯と乾燥の両方を行った場合は、「132L×0.24円=31.68円」です。

電気代と水道代をまとめますと、上記スペックの縦型洗濯機で洗濯のみを行った場合は、「電気代1.62円+水道代26.4円=28.02円」。つまり、洗濯のみなら1回あたり約28円かかります。乾燥まで行った場合は、「電気代59.4円+水道代31.68円=91.08円」で、1回あたり約91円かかる計算です。

たとえば、上記スペックの洗濯機で、1カ月間毎日洗濯のみ行った場合の電気代と水道代の合計は、868.62円。1カ月のうち、洗濯のみと「洗濯+乾燥」を半々ずつ行った場合の電気代と水道代の合計は、1,877.58円です。そして、1カ月間毎日、洗濯と乾燥を行った場合、電気代と水道代の合計は2,823.48円となります(全て1日1回の使用とする)。
<ドラム式洗濯機の場合>
・電気代

次は、ドラム式洗濯機です。ここで計算するドラム式洗濯機のスペックは、以下のようなものとします。

洗濯・脱水容量:9㎏
乾燥容量:4kg
洗濯時の消費電力:電動機240W、電熱装置1,000W、温水時最大1,170W
消費電力量:定格洗濯時65Wh、定格洗濯乾燥時(標準モード)880Wh、定格洗濯乾燥時(省エネモード)600Wh
使用水道量:定格洗濯時80L、定格洗濯乾燥時55L

縦型洗濯機の場合と同じように、まずは、電気代を計算してみましょう。電気料金単価が27円とすると、「65Wh÷1,000×27円/kWh=1.755円」となり、1回あたりの洗濯にかかる電気代は1.755円です。次に、この洗濯機で洗濯と乾燥を行った場合は、標準モードですと「880Wh÷1,000×27円/kWh=23.76円」、省エネモードですと「600Wh÷1,000×27円/kWh=16.2円」となります。

・水道代

次に、上記スペックのドラム式洗濯機の水道代を計算してみます。縦型洗濯機の場合と同様、1Lあたりの水道単価が0.24円とすると「80L×0.24円=19.2円」で、洗濯1回あたりの水道代は19.2円です。洗濯と乾燥ですと「55L×0.24円=13.2円」となり、1回あたりの水道代は洗濯のみより安くなりました。

ドラム式洗濯機の電気代と水道代を足してみると、洗濯のみでは1回あたり「電気代1.755円+水道代19.2円=20.955円」。洗濯と乾燥(省エネモード)の場合は、1回あたり「電気代16.2円+水道代13.2円=29.4円」となりました。仮に、1カ月毎日洗濯のみを行うと、電気代と水道代の合計は649.605円。洗濯のみと洗濯乾燥を半々に行うと、784.725円でした。そして、毎日洗濯乾燥を行うと、電気代と水道代の合計は911.4円です。(全て1日1回の使用とする)。
縦型洗濯機・ドラム式洗濯機の比較

縦型洗濯機とドラム式洗濯機の電気代や水道代を比較してみると、特に洗濯乾燥では、ドラム式洗濯機のほうが圧倒的に安いことがわかります。上記2スペックを比較すると、1カ月毎日洗濯乾燥した場合、その差はなんと1,912円。普段から乾燥運転をよく使うなら、ドラム式洗濯機のほうが経済的です。
■洗濯機の電気代、水道代を節約する方法
○1.洗濯物はまとめて洗う

洗濯物が少ない日は、翌日まとめて洗うと洗濯機を使う回数が減り、電気代や水道代が節約できます。ただし、洗濯物を入れすぎると汚れが落ちにくくなるため、洗濯物の量は洗濯機の規格容量の8割程度に収めておきましょう。
○2.天気が良い日は外干しする

洗濯機は、乾燥運転で特にたくさんの電力を使います。晴れていて洗濯物を干す余裕がある日は、なるべく外干しで自然乾燥させましょう。
○3.重たい衣類は下のほうに入れる

重たい衣類を洗濯機の下のほうに入れると、洗濯機の回転効率が上がり、電気代を抑えることにつながります。
○4.すすぎ1回コースやスピードコースを利用する

ひどい汚れでない限り、普段の洗濯は、すすぎ1回コースやスピードコースでも充分。標準コースより電気代、水道代が節約できます。
○5.お風呂の残り湯を使用する

洗濯のすすぎにお風呂の残り湯を使えば、水道代の節約になります。ただし、お風呂の残り湯は時間が経つと細菌が増えてしまうため、その日のうちに使える場合のみにしましょう。
■小さな工夫を重ねて節約を

新しい洗濯機は省エネ性能に優れているため、10年以上前のものを使っているなら、買い替えを検討してもいいでしょう。洗濯は毎日のことですから、工夫を重ねて電気代、水道代を少しでも抑えたいですね。

武藤貴子 ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント 会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中 この著者の記事一覧はこちら

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