電化製品の電気代っていくら? 第3回 電子レンジの電気代は1カ月いくら? 計算方法や節約術を紹介

冷凍食品の解凍やおかずの温め直しなど、毎日のように利用する「電子レンジ」。火を使わず温められとても便利ですが、消費電力が大きく、電気代が高いイメージの家電です。実際、電子レンジの電気代はどのくらいかかっているのでしょうか。電気代の計算方法や、安く抑える節約術を解説します。

■電子レンジにかかる電気代を計算してみよう

電子レンジというと、ドライヤーやエアコン、炊飯器などと同時に使用し、ブレーカーが落ちてしまった経験があるはずです。そのため、「電子レンジは電気をたくさん使う、電気代が高い」というイメージを、多くの人が持っているのではないでしょうか。電子レンジの電気代は、自分で計算することで大体の金額を知ることができます。これからその計算方法をご紹介しましょう。

一般的に、家電の電気代を計算する際には、使用している家電の「消費電力」を用いますが、電子レンジには「500W」や「600W」などの表示があります。ただし、これは「定格高周波出力」と呼ばれるもので、消費電力とは異なるものです。実際の消費電力は、この1.5~2倍とされているため、ここでは、消費電力は定格高周波出力の1.5倍として計算してみます。
(1)消費電力と電力単価を確認する

電気代を算出する時に用いるのは、「消費電力」「電力単価」「使用時間」の3つです。まず、消費電力を求めるため、自分が温めに使う500Wや600Wをキロワット(kW)に直してみましょう。500Wや600Wを1,000で割れば、キロワットに変換できます。たとえば、500Wなら「500W÷1,000=0.5kW」となります。消費電力はこの1.5倍ですので、「0.5kW×1.5=0.75kW」です。次に、契約している電力会社の公式サイトや電気料金の請求書を見て、「1kWhあたりの電力単価」を確認してみましょう。
(2)1分あたりの電気代を計算する

消費電力と1kWhの電力単価を掛けると、電子レンジを1時間使用した時の電気代を計算できます。たとえば、500W(消費電力0.75kW)で電力単価が27円/kWhだった時は、「0.75kW×27円/kWh=20.25 円」となります。これを用い、1分あたりの電気代を計算してみると、「20.25円÷60分=約0.34円」。つまり、500Wで1分の温めをすると、電気代は約0.34円です。
(3)使用時間を掛けて実際の電気代を算出する

最後に、実際に使用する時間を掛けて電気代を出してみましょう。たとえば、500Wで5分の温めを1日3回行うとすると、1カ月の電気代は約158円。年間では約1,897円となる計算です。電気代が高そうな電子レンジですが、「思ったよりかかっていない」と感じたのではないでしょうか。
■電子レンジの電気代を節約するには

イメージに反し、さほど電気代がかからない電子レンジ。それでも、工夫して少しでも電気代が抑えられれば、嬉しいですよね。電子レンジの電気代を節約するいくつかの方法をご紹介します。
○1.電子レンジの中を綺麗にしておく

電子レンジの中が汚れていると、食品を温めるのに時間がかかり、余分な電力を消費してしまいます。また、汚れが原因で発火の恐れも。電子レンジの汚れはこまめにふき取り、綺麗にしておきましょう。
○2.温める食品同士をくっつけない

一度に複数の食品を温める時には、食品同士をくっつけないようにしましょう。接触部分があると、熱伝導が悪くなって温まりが足りなくなるからです。温め直すのを防ぐために、特に、解凍時は気を付けましょう。
○3.大きな肉の塊を解凍するなら、小分けにする

大きな肉の塊などは、内部まで解凍するのに時間がかかります。温める前に小分けにしておくと、短い時間で解凍することができます。
○4.食品をレンジ内のお皿の外側に置く

フラット式の電子レンジは中央が最も温まりやすいですが、回転式(ターンテーブル式)の場合、内側よりも外側のほうが温まりやすい仕組みになっています。外側のほうが内側よりも多く回転し、熱伝導が高いためです。回転式レンジなら、レンジ内のお皿の外側に食品を置きましょう。
○5.冷蔵庫で前もって事前解凍しておく

使う予定に合わせて、冷凍の肉、魚、野菜などは、前もって冷蔵庫で自然解凍しておきましょう。電子レンジで解凍する時間が短くて済み、電気代の節約になります。
○6.量に合わせて他の加熱方法も活用する

食品の量に合わせ、電子レンジ以外の加熱方法も活用してみましょう。たとえば、茶碗1杯分のご飯なら、炊飯器で保温するより、冷蔵庫で保存したものを温めるほうが電気代は安くなります。一方、家族が多い場合、人数分のご飯を電子レンジで温め直すと、保温より高くつくことも。3~4人家族で、炊いたご飯を1時間後くらいに食べるなら、炊飯器で保温しておいたほうがお得でしょう。

同様に、お湯を沸かす際も、1杯程度なら電子レンジが経済的です。しかし、2リットル以上など多めのお湯を沸かしたいなら、電気ポッドのほうが安くなるでしょう。
■電子レンジの使い方を意識してみよう

電子レンジの電気代はあまり高くはありません。しかし、効率的に食品を温める方法を知っていれば、電気代の節約になるだけでなく、時短にも役立ちますよね。電子レンジはちょっとした温めに日々使うものだからこそ、その使い方を少し意識してみましょう。

武藤貴子 ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント 会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中 この著者の記事一覧はこちら

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