缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第5回 平日の家飲みをもっと美味しく! ぼんじり缶詰を缶たんアレンジ

缶詰はすでに調理済みの食品。開けてそのまま食べるのが当たり前だと思ってしまうけど、ほんのひと手間加えるだけで格段に美味しくなるんです。それも本当に"ひと手間"なので、平日の家飲みでも気軽に出来ちゃう。そんな缶たんクッキングの基礎をお教えします。

○おつまみ缶といえば缶つま

国分の缶つまシリーズはおつまみ缶詰の横綱だ。2010年に登場するや、またたくまに世のノンベエを虜にしてしまった。以来、新商品を加えつつ、終売になった商品もあって、現在では80アイテムが揃っている(2018年3月時点)。
缶つまが支持されてきたのは、料理店で出てくるような本格的な料理が味わえるから。中には、気の抜けたような居酒屋で出されるものよりずっと美味しいものだってある。これ、本当です。

そんなハイクオリティなおつまみ缶だから、より美味しく食べたいと思うのはごく自然な欲求であります。
○部位で攻める

今回トリ上げるのは「缶つまプレミアム 鶏ぼんじり直火焼」。つまりやきとり缶なのだけど、部位を限定したのが缶つまらしいところ。北海道産の鶏のおしり肉・ぼんじりだけを使い、甘辛い醤油ダレに漬け込んでじっくり味を染み込ませてから直火焼きという、もう誰が聞いても「それぜったいに美味しいやつじゃん!」と叫んでしまうやつです。

この内観を見ていただきたい。茶色くて、焦げ目がついてて、ぷるぷるしてて。本当に不埒な缶詰なんです。
○切って混ぜてチン

缶たんクッキングの基本は、本来の料理の状態で食べること。やきとり缶なら、温めてやれば、出来たてのやきとりに近づくわけだ。そしてもうひとつ大事なのが、野菜を加えること。野菜のみずみずしさが加わるだけで、風味が俄然、変わるのであります。ということで、この鶏ぼんじり直火焼にひと手間加えてみよう。

1.長ネギを細く刻んで缶詰の中身とよく混ぜる
2.耐熱容器に1を入れてゆる~くラップをする(ここ大事です)
3.あとは電子レンジでチンすれば缶成!

加熱時間は電子レンジのワット数によって変わるが、合計で1分〜1分半もやればOK。ネギに火が通ればいいわけだ。

注意すべきは電子レンジ特有の加熱ムラ。連続で加熱していると、一部だけ急に熱くなることがあって、加熱ムラが生じてしまう。だから20秒ずつとか、様子を見ながら小刻みに加熱すると失敗が少ないと思う。ラップをゆるくかけるのも同じ理由。ぼんじりのように脂が多く含まれている食べ物は、直接ラップがくっついた状態で加熱すると、脂が急に熱くなってラップが溶けてしまうこともある。そこだけ注意をすれば「切って混ぜてチン」の3ステップ・3分で出来る缶たん料理であります。

缶詰情報
缶つまプレミアム 北海道産 鶏ぼんじり 直火焼 / 国分グループ本社
価格:税抜510円前後
スーパー、一部のコンビニ、通販サイトなどで購入可

○黒川勇人/缶詰博士

昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。

公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。

ジャンルで探す