台湾で「最大震度6強」の地震が発生…地震の多い台湾と日本の“共通点”とは?

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。4月6日(土)の放送では、4月3日(水)に発生した「台湾東部沖地震」について取り上げました。


※写真はイメージです



4月3日(水)に台湾東部で、マグニチュード7.7、最大震度6強の地震が発生し、沖縄本島地方などでは一時、津波警報が出されました。台湾の消防当局によると、13人の方が亡くなり、1,100人以上の方がケガをしているということです(9日(火)時点)。

台湾と日本の共通点の1つは、プレート境界に位置していて地震が多いことです。台湾は、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートなどの境界部分に位置しており、日本も複数のプレート同士が接しているところがあり、非常に似ています。また、台湾の内陸部では、過去に大きな被害をもたらした地震が発生しました。それが1999年9月21日に台湾中部で発生した「921大地震」です。この地震で亡くなった方は2,400人以上、負傷者は1万1千人以上にものぼりました。

そこで台湾では、2016年から日本の「緊急地震速報」にあたるものがテレビなどで流れるようになっています。地震の情報を自治体やメディアに送る仕組みは、日本の地震や防災の取り組みを参考にしているそうで、スマートフォンにも地震や津波の情報が届くようになっています。震度の階級も日本の震度階級を取り入れたと言われており、震度「0」から「5弱」「6強」など10段階で設定されています。これは、日本の気象庁の地震階級とほぼ同じです。

海外で起きた地震であっても、今回のように日本で津波が観測されたり、津波警報などが出されたりする可能性があります。台湾の気象当局は、今後数日間、マグニチュード6.5~7の地震が発生する可能性があるとして、引き続き警戒を呼びかけています。

“海外で起きた地震だから”と思わずに、私たちも常に最新の情報を確認しておきましょう。もし「津波避難」が発令されたら、地震の揺れが収まり次第、すぐに避難を開始しましょう。沿岸や河口近くにいたら、すぐに逃げる必要があります。津波は想像以上の速さと、想定を上回る高さで迫ってきます。津波による避難では「遠く」よりも「高いところ」を目指して、高台や津波避難ビル・津波避難タワーに逃げましょう。

また、旅先で津波警報が出たときに慌てないため、事前にリスクを確かめておくことが大切です。全国ハザードマップでは、全国各地の津波浸水深を確認することができます。そして、高台や津波避難タワーなどがどこにあるかを知っておくことも大切です。

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2024年4月6日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月14日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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