認めたくないが腹落ちはする!「コロナ前」より夫がポンコツ化した理由

コロナ禍の離婚はなんとか思いとどまったものの、緊急事態宣言解除後の夫の「ていたらく」ぶりに、落胆を隠せずにいる女性が増えています。女性が不満に思っていること。そして男性がポンコツになってしまった理由とはいったい、どんなことなのでしょうか。

コロナ前は“できていた”はずなのに……

「コロナのせいで、夫のポンコツぶりが明確になりました」

そう語ってくれたのは、神奈川県在住の優花さん(仮名・32歳)。結婚5年目。2歳になる娘を抱えての共働き。コロナ前には、ご主人と優花さんとで3:7くらいの比率で家事・育児を折半し、うまく生活を回していました。

「緊急事態宣言が発令され、夫も私もテレワークになり、子どもの保育園も休園になりました。夫婦そろって出勤する手間が省けたことで、時間に余裕をもって子育てすることができましたし、家事も手を抜くことなくやることができました。テレワーク中は、家事負担も夫4:私6くらいになっていたんじゃないでしょうか。でも、緊急事態宣言が解除され、通勤再開になったとたん、夫がコロナ前までやってくれていた家事すら、やらなくなったんです。かなり文句も言いましたし、話し合いもしました。でも、改善する気がないのか、畳まれた洗濯物をタンスにしまうことすらしなくなっていて……」

「コロナ前の夫に戻ってほしいけど、もう無理かも……」

ため息をつきながら話を聞かせてくれたのは、埼玉県在住の美陽子さん(仮名・40歳)。至ってホワイトな企業で働いているというご主人を持つパート主婦で、中学生ふたりと優しいお姑さんの5人暮らし。しかし、先ほどの優花さん同様、コロナ禍によりご主人が「退化」してしまい、今後、離婚もやむを得ないかもしれない……と考え始めているといいます。

「本当に、驚くばかりです。コロナ前までは、週末の買い物に喜んで車を出してくれたし、夕食後の皿洗いなども進んでやってくれていました。それなのに、最近は『なんで俺がやるの?』状態。息子の塾や義母の習い事も笑顔で送り迎えをしてくれたのに、今はため息をつきながら渋々出掛けていきます。夕立ちがきそうな空模様になり『まだパートが終わらなくて家に帰れないから、洗濯物を取り込んで!』と電話でお願いしても『帰ってきてお前がやれよ』ですって。あまりのことに義母も驚いているようで、毎日のように『私が育て方を間違えてしまったようだ。申し訳ない』と頭を下げられています」

緊急事態宣言が解除されウィズコロナ期に入り、こうした「夫の劣化」について悩む女性が増加中。コロナ禍に入る前まではできていたこと。それができなくなるのはなぜなのでしょうか。

男性の本音を調べるべく、仕事先の男性陣に話を聞いてみたところ――こんな面白い“仮説”を聞かせてくれました。

男はすべて「タスク」換算。コロナ禍でキャパが減少していた!?

「よく言われているけれど、女性はマルチタスクだけど、男性はそうではない。これが、最も大きな要因になっていると思うんだよね。男性にとっては仕事も家事も、自分自身に課せられたタスクとして換算している」

この仮説を立ててくれたのは、IT企業に勤める義雄さん(仮名・48歳)。義雄さんによると、こんな仮説で説明がつくといいます。

「例えばひとりの男性がいて、その人が1日に行えるタスク数が10だったとするよね。で、コロナ前は【通勤タスク2、仕事タスク6、家事タスク1、趣味タスク1】として割り振っていた。でも、緊急事態宣言が発令されて自粛生活に入り、通勤がなくなり、趣味もできなくなり、閉塞的な暮らしを強いられることになった。それにより1日に必要な行動は【仕事タスク6、家事タスク1、コロナ対策タスク1】となった。つまり、クリアすべきタスクが10あったものが8に減ったというわけ。その状態が数カ月続いてしまい、その生活に慣れてしまった。緊急事態宣言が解消されたことで、キャパシティが8タスク分に減ったまま社会に戻るハメになった。もちろん仕事のタスクはこれ以上減らせないので、必然的に【仕事タスク5、通勤タスク2、コロナ対策タスク1】という割り振りしかできなくなった……たぶん、これが男性の真実だと思いますよ」

なるほど。そう言われると納得できる気もします。

「マルチタスク型の女性には分からないかもしれないけれど、男性にしてみれば自分の可能範囲でできる限りのことをしているだけ。女性から見たら劣化したように思えるのは仕方のないことかもしれませんが……しばらくすれば必ず復活すると思うので、キャパシティが10タスク分に回復するまで、できるだけ優しく様子を見てくれると助かります」

この男性の話はあくまでも仮説にすぎません。しかし、もしもコロナ前と後で、ご主人の能力が劣ってしまった、コロナ前よりポンコツになったと感じているのであれば――コロナがある程度落ち着くまで、温かい目で見守ってあげることも必要かもしれません。

男女の差って……こんなところにも出るものなんですね。
(文:わぐり めぐみ)

ジャンルで探す