新幹線でぐずり出した娘。多目的室を利用しようとするもすでに先客……中にはグズグズの女の子とお母さんが

妻の妊娠中、2歳の娘を連れて新幹線に乗ることに

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(※写真はイメージです)

妻が2人目の出産を控え、妻の実家に里帰りするために新幹線で移動していた時の話です。

2歳になる長女を連れての移動。私たちは普段新幹線をほとんど使わないので、念には念を入れて長女がぐずった時にはすぐ連れ出せるよう、デッキ近くの指定席を予約しました。
さらに、その指定席は多目的室の近くなので、デッキでも機嫌が直らない時は妻と2人で駆け込めるように、という目論見もあったのです。

当日、新幹線に乗り込んだ私達は、荷物を置いてひと段落した後すぐに多目的室の場所を確認しに行きました。すると、多目的室の中から女の子を連れたお母さんらしき人の声が聞こえてきて……。

娘をなだめようと多目的室の前に行くと、中から人が……

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(※写真はイメージです)

多目的室の中を確認したかった私は、しばらく部屋の前で出てくるのを待つことに。

聞こえてくる声からして、5~6歳の女の子のようでした。女の子はかなりぐずっており、自席にいると周りの迷惑になると思い、多目的室で落ち着かせていたのでしょう。

私は一度席に戻り、妻にその事を伝え「長女がぐずった時にはデッキに行こう」と相談しました。

しかし、案の定長女がぐずりだした時、私達の希望もむなしくデッキに連れて行ってもなかなか機嫌が直りません。
やむを得ず多目的室の前まで連れて行くことにしました。部屋の前は少し開けた空間になっていて、周りも人が居ないのであやしやすかったのです。
すると、多目的室から女の子を連れた女性が出てきました。

「どうぞ!」部屋を譲ってくれたママさんに感謝

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(※写真はイメージです)

多目的室から出てきた親子は、私たちを見て「どうぞ使って下さい」と言ってくださいました。

私は先ほどの声が聞こえていたのもあったので、本当に使っても良いのか確認しましたが、「小さいお子さんは大変でしょう」と快く譲ってくださったため、お言葉に甘えることにしました。

その時、女の子はぐずっている小さい娘にはっとしたようで、自分のことは忘れて長女を見ていました。
その後は長女の機嫌も無事に直り、何とか新幹線での時間をやり過ごせました。あの時のお母さんと女の子には感謝しかありません。部屋を譲ってくださって、ありがとうございました。

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※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。

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