寄付をするという手放し方「ワールドギフト」でおもちゃ・ぬいぐるみを手放した小学5年生

名古屋在住ライフオーガナイザー®︎中矢くみこです。

子どもとの暮らしの中では、家から出ていくものより、家に入ってくるもののほうが多くなりがちです。

我が家の小5の娘も、「使ってないけど捨てるのは忍びない……」「売るのもちょっと……」と、さまざまな思いが交錯して手放せないおもちゃやぬいぐるみがありました。

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手放す決意をしたのは「寄付」という形を知ったとき。「NPO法人ワールドギフト」のインスタグラムがきっかけでした。

そこで今回は、娘が手放してもいいと思えた理由や、実際に「寄付」するまでをレポートします。

娘が寄付を選んだきっかけはインスタ

きっかけは、私が「ワールドギフト」のインスタグラムのリールを何気なく子どもたちに見せたことでした。そのリールには、女の子がドレスをプレゼントされている様子が流れていました。すぐに着替えてきた彼女は、涙を浮かべながら満面の笑みで、おばあちゃん(らしきかた)とハグ。

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興味を持ったようで、ほかの投稿もいろいろ見ていた娘。「こんなに喜んでもらえるなら、私が持っているもので寄付できたらいいな……」とつぶやきました。寄付先の様子が垣間見れる動画に、心が動いたようです。

ワールドギフトとは?

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※画像はNPO法人ワールドギフトホームページのスクリーンショット

「ワールドギフト」とは、海外の開発途上国や支援を必要とする方に、物資などで支援をしている国際協力NGOです。

不用品になるとゴミとして捨ててしまっている方も多いとは思いますが、まだまだ使える物だったら再利用することができます。衣類、ランドセル、ぬいぐるみ、おもちゃ、キッチン用品、バッグ、食器、文房具、靴など、自分たちにとって不用品でも、世界にはそれを必要としている人たちもいます。

それらの不用品を寄付していただき、必要な人に届けているのが「NPO法人 ワールドギフト」です。

関連記事

送った物品はゴミになっていない?

娘に寄付を提案する際に、気がかりだったのは「リユースされるはずのものが、活用されずにゴミになってしまわないのか?」ということ。

そこで「ワールドギフト」の「よくある質問」のページをチェックしてみました。

Q. ゴミになってしまうような物はどんな物ですか? どれくらいの割合の物がゴミになりますか?

A. 土や植物(種を含む)、梱包で使用されたテープやビニール袋、発泡スチロール、輸送中に割れてしまって届いた物、ヘアスプレーなどガスが含まれている物、その他程度があまりにも悪すぎるなど、いかなる手段でも再利用できない物品は残念ですがゴミになってしまいます。
御提供頂いた物の(梱包に使用して下さった資材・テープ等も含めて)約2~3%です。

こういった情報を子どもにも伝えることで、寄付するものを安心して選ぶことができる気がしています。

※その他の質問もチェックしてみてくださいね。

ワールドギフトでの寄付の仕方

寄付金は段ボールのサイズによって3種類

ワールドギフトに寄付するものは、段ボールに詰めて送ります。なお、最終的に海外に物品を送るため、輸送費などのために梱包サイズに合わせた寄付金も併せて必要となります。

段ボールの大きさは、集荷方法別で3タイプ。どちらも重さ30kg以内になります。

① 郵便局による自宅集荷(離島・沖縄も可能)
3辺140cm以内:寄付金2,900円/1箱

② 佐川急便による自宅集荷(離島・沖縄は不可)
3辺160cm以内:寄付金3,700円/1箱

③ 自分のタイミングで発送
サイズ制限なし:寄付金2,900円/1箱+送料

①と②の送料は不要です。

荷物を詰めてサイズが決まったら、サイト内の「不用品の再利用・物資支援活動」から「物品寄付お申し込み」をして寄付金を振り込みます。

ダンボールは自分で用意

郵送する段ボールは各自で用意する必要があります。140、160サイズの段ボールは、我が家のネットでの買い物ではなかなか届かないサイズ。

たまたま収納用品を購入して届いた、110サイズの段ボールを活用しました。

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寄付したいものを集めてみると……

あらかじめ「週末に寄付するものを集めるように」と話をしていたので、当日はスムーズにスタート。

ところが……途中で悩みはじめました。

寄付したいけど手放したくない

「自分にとっては不要なもの、だけど、まだまだ使えるもの」

この感覚がなかなか難しかったよう。寄付する物の中に、以前からお気に入りだと話していたぬいぐるみが入っていたことが気になって、娘に聞いてみました。

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すると

「使わないものは必要ない、だから寄付したほうがいいんだよね?」

と、少しもやっとしている心のうちを話してくれました。

「使わない=必要ない」ではない

もう頻繁に使うことはなくても、思い出が詰まっている物の代表が「ぬいぐるみ」ではないでしょうか。いただきものでしまわれっぱなしだったものと、自分で買ったり、ときどき一緒に寝ていて思い入れのあるもの……この違いは明らかですよね。

手放す基準は「使っているかどうか?」「これから使うか?」以外に、「気持ちが残っているか」。「今使っていないから」と寄付品の中に入れていた娘にも、葛藤があったようです。

最終的に、大事にしていたぬいぐるみは手元に残すことになりました。

110サイズにこれだけ入りました

娘が集めてきたもの、私がなんとなく残していた子どもたちの洋服を集めたところ、「ダイソー」のアルティメットコンテナL(27.7×40×16cm)2台分になりました。

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段ボールに詰めるときは緩衝材として洋服を敷き、おもちゃなどをいれます。残りの洋服などは隙間にギュギュっと詰め込んで、中のものが動かないように。

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段ボールに入れてみると、もう少し入りそうなゆとりも。途中で洋服を足したりしました。110サイズの段ボールでも、これだけたっぷり入ります。

段ボールのサイズも確定し、「物品寄付お申し込み」を。寄付金を振り込んでから集荷の依頼をかけました。

まとめ

リユースをしたいと思ったときの手段としては、今回ご紹介した「寄付」以外にも、人に譲ったり、フリマサイト、リサイクルショップなど、選択肢はいくつもあります。いくつか経験してみると、自分が気持ちよく手放せる方法、無理なくリユースする方法もわかってきます。

誰かの役に立てるなら手放せそうと思えるなら、「寄付」を選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。

中矢くみこ

この記事の執筆者
中矢くみこ
名古屋在住 ライフオーガナイザー®︎/ICD認定ADHDスペシャリスト
4人の子ども(長男+長女+双子の次男・三男)と夫の6人家族。
片づけができない上に、忘れっぽく面倒くさがり。ライフオーガナイズを知り「片づけ方を知らなかっただけ!家族に合った仕組みがあれば片づけは楽になる!」を実感。
ワーキングマザーと専業主婦の経験を踏まえ、子育て中でも楽に暮らしを回せる片づけ、家族を巻き込む工夫についてご紹介しています。
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