これも光熱費削減につながるなんて! 自然と節約できる暮らしのヒントがわかる、やりくり上手な人の一日とは

値上げが相次ぐなかでも貯金できる家庭の秘密とは?




お話を聞いた人

たまこさん

北陸地方在住、フルタイムで働く歯科衛生士の30代女性。夫は30代の会社員。子どもは小学2年生と年長の男の子がいる。世帯年収はおよそ700万円。過去には児童手当で赤字を補填した時期もあったほど、自転車操業の日々を送っていたが、住宅購入や夫のリボ払いによる借金発覚をきっかけに、スライド家計簿を実践。しっかり家計のコントロールを始めたことや、夫が転職を果たしたことで、毎月貯蓄ができるように。現在も夫の抱えたリボ返済をしつつ、家計管理に励んでいる。

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食品に電気、ガソリン……と、何もかも値上げが止まらない昨今。こんな世の中でもきちんとお金を貯めている家庭にはどんな秘密があるの? 一日を追いかけてみるとわかるかも! そんなところからスタートした今回。二児のママであり、フルタイムで働くたまこさんの一日スケジュールを見せてもらうと、そこにはちょっとした節約の積み重ねがありました。

たまこさんの一日のスケジュール

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※写真はイメージです

朝~日中

5:30~6:00頃
✅起床(早起きする)【節約ポイント】
✅スライド家計簿をつける【節約ポイント】
✅家計にまつわるインスタ投稿を作成【節約ポイント】

6:30
✅家族を起こす
✅身支度
✅ごみ捨て
✅朝食(手軽に済ませる)【節約ポイント】

7:45
✅車で保育園へ送る
✅出勤する

13:00
✅勤務先の休憩時間
✅お昼は昨晩の夕飯の残りかカップ麺【節約ポイント】

夕方~夜

17:15
✅退社する
✅保育園と学童へお迎えに

17:50
✅帰宅する

18:00
✅子供たちがおふろに入る
✅その間に自分は夕飯作り

18:30
✅夫が帰宅(早いとき)
✅合間をあけずに順番におふろに入る【節約ポイント】

19:00すぎ
✅夕飯を食べる
✅洗濯をする。洗いはおふろの残り湯で【節約ポイント】

20:00
✅自由時間(子どもたちとゲームや折り紙)

21:00~21:30
✅子どもたちは歯磨きをして就寝
✅大人は洗濯物を干し、食器を食洗機で洗う【節約ポイント】
✅夫婦でマネー会議をすることも【節約ポイント】

23:00
✅大人も就寝【節約ポイント】

たまこさんが一日の中で実践する節約のコツ

【1】早寝・早起きを意識する

たまこさん:
毎日5時半から6時に起きて、夜も夫婦ともに23時までに寝るようにしています。早寝早起きが節約に何の関係があるの?と思われるかもしれませんが、夜の電気代の節約になりますし、整った生活リズムが体調管理にもつながり、医療費をはじめとした負担減にも間接的な効果があると考えています。

また、ほかにも早起きすると時間ができるので、お弁当などの自炊ができて食費が減らせたり、忘れ物を防いで余分な日用品代を払わずに済んだりと、いいことずくめです。

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【2】朝にお金まわりのことをする

たまこさん:
夫や子どもたちが起きてくるまでは誰にも邪魔されない私だけの時間! ここで家計簿をつけたり、家計にまつわるインスタ投稿を作ったりしています。

家計簿はいろいろ試しては挫折を繰り返してきましたが、スライド式家計簿といって、1ヶ月を7日間×5週間(35日)で管理する方法がもっともわかりやすく自分に合っていたので、今はこの方法に着地。項目が細かいと面倒くさくて投げ出すのが目に見えるので、食費、日用品費、贅沢費、その他の4つの項目にして、シンプルにしています。 

記帳するのは買い物した日の翌日に。忘れないようにレシートは財布ではなく、バッグのわかりやすい場所に入れておき、帰宅後にすぐにテーブルの上に置きます。こうすると目につきやすいですし、財布の中もすっきり! 財布も以前は長財布を使っていましたが、今はあえて小さいものにして、余分なものを溜め込まないように意識しています。

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【3】朝食とランチは簡単に済ませる

たまこさん:
朝ごはんは、パンかご飯にウインナー、卵焼きなど。子どももたくさんは食べないし、時間もあまりないので手軽に作れるもので済ませます。ヨーグルトやフルーツを足すこともよくあります。

お昼はだいたい夕食の残り。容器にただ詰めるだけで、お弁当とも言えないような代物です(笑)。残り物がない日はカップ麺を食べることもありますね。職場で飲む飲み物はペットボトルを事前に安い価格で大量購入し、持参するように。とにかく自分一人の飲食には極力お金をかけないようにしています。

【4】買い物は週に2回、ほかはノーマネーデイを意識

たまこさん:
買い物する日が増えると余計な出費をしてしまうので、勤務先が休みの日にまとめ買いをしています。出勤日は買い物する時間もないので、基本的にノーマネーデイ(まったくお金を使わない日)に。月に20日ほどのノーマネーデイを目標としていますが、実際は17〜19日ほどです。

まとめ買いに行く頻度は週に2回。1回目に基本的なものを買い揃えて、2回目は後半に向けて足りないものなどを買い足します。献立作りや買い物リストは自分には合わなかったので今はしていませんが、買いすぎないように週予算は決めて、その範囲で買い物をします。

よく買う食品はだいたい決まっているので、値段もおおまかに把握しており、自分の中で「これくらいの値段なら買う」という目安があります。そのため、目安の価格より高い場合は基本的に手を出しません。

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【5】おふろには次々に入り、沸かし直しを回避!

たまこさん:
夫が仕事で早く帰って来る日は、家族全員が次々とおふろに入ることを意識! おふろのお湯を沸かし直さなくても済むようにしています。また、湯量も初期設定より少し少なめに設定して水道代を削減していますが、家族全員とくに不自由はしていません。

【6】洗濯の「洗い」はおふろの残り湯を使う

たまこさん:
洗濯をするときは「洗い」のみ、おふろの残り湯を使用しています。私たち夫婦はどちらともやや潔癖ですが、すすぎは水道水を使っているので衛生面は問題ないと判断!

水道水の節約で言えば、家を建てるときにつけたミーレの食洗機も役立っていますね。フライパンや鍋も入れられる大容量タイプなので、家事の労力が減って、共働き家庭としても助かります。当時は奮発したなーと思いましたが、今は時間もお金も節約できているので、これを選んで本当によかったです。

【7】自由時間は家族全員リビングで過ごし、電気代を節約

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※写真はイメージです

たまこさん:
自由時間は家族全員リビングに集まって、過ごしています。家を建てた工務店からのすすめもあり、エアコンは基本的に24時間つけっぱなし。また、冷たい空気や暖かい空気を効率よく循環させるため、サーキュレーターは一年中利用しています。冬も回しているだけで暖かさが違いますよ。

ほかにも電気代節約の工夫で言えば、冷蔵庫の温度を初期設定より高めにしたり、節電カーテンをつけて中の冷気を逃がさないようにしています。

【8】マネー会議で夫のお金に対する意識がアップ、夫婦仲も良好に!

たまこさん:
子どもたちが寝たあとに夫とマネー会議をすることも。時間が限られているので、やりくり費の話や固定費削減の相談など、テーマを決めて話し合います。

ちなみに夫は物欲がかなり強めの人。リボ払いによる借金があり、現在も返済中です。以前はお金のことで喧嘩することもよくありました。

ただ、家を購入したり、夫婦でマネー会議をするようになってから、彼の意識に変化が。マネー会議は最近定例化していますが、夫婦でお金について情報共有しあうことで、目指すべき目標が明確になり、家計に対するモチベーションもアップ!

また、現在は夫が転職を果たし、以前より残業も少なめになったことで、家事も率先してやるように。今の夫婦の家事割合は5:5です。結婚した当時の夫と違いすぎて、本当にびっくり!

家計の管理は基本的に私ですが、ポイ活に協力してくれたり、メルカリで自分自身の不用品を販売したりも。大好きなコーヒー缶も自販機やコンビニでその都度買うのではなく、安いときにまとめて買うなど、できる範囲での工夫をしてくれています。

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たまこさん一家が実践している節約の工夫を紹介しました。なかでも目立ったのが光熱費削減に関するアイデア。電気代やガス代の値上げが話題となっている昨今、とても参考になりますね。これからさらに寒さはますます本格化していきます。ぜひ、おうちでもマネしてみてくださいね!

(取材・文/江原めぐみ)

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江原めぐみ

この記事の執筆者
江原めぐみ
フリーランスのエディター・ライター。女性生活誌、女性ファッション誌の雑誌編集部を経て、独立。紙媒体・WEB媒体の両分野で編集・ライティングを担当している。担当分野は妊娠・出産、育児、女性のヘルスケア、お金、暮らし、教育、料理、ファッションなど多岐にわたる。4歳男の子の母。

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