「週刊少年チャンピオン」謎の帽子マークって何? 疑問解消もさらに深まる謎が【秋田書店に聞く】

「謎の帽子マーク」は、今年55歳の誕生日?

「週刊少年チャンピオン」表紙の帽子マークって何? (秋田書店)

 マンガといえば、「週刊少年ジャンプ」の海賊マークや「月刊コロコロコミックス」のドラゴンマークのように、各媒体に象徴的なマークがあります。多くの読者からも、そのマークで認識されていることが多いのではないでしょうか。

 例えば「週刊少年ジャンプ」は自由奔放なイメージから海賊マークが選ばれたようです。

『ブラック・ジャック』『浦安鉄筋家族』『グラップラー刃牙』など、数々の名作を世に輩出しつづけている「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)にも、象徴的な帽子マークがあります。

 毎週木曜日に発売されている「週刊少年チャンピオン」は、「週チャン」として親しまれており、1969年に創刊された媒体で2024年に55周年を迎えます。創刊当時は隔週刊行で誌名も「少年チャンピオン」でしたが、1970年に「週刊少年チャンピオン」と改められ、週刊の発売が始まりました。

 表紙にはマンガキャラだけでなく、いまをときめく芸能人も多く起用されているのが特徴的です。また、自由な作風で個性的なマンガが多く、現在は『魔入りました!入間くん』や『弱虫ペダル』、『桃源暗鬼』などが掲載されています。

「週刊少年チャンピオン」に必ず記載されているシルクハットのちょび髭マークは、読者からの公募により「少チャンマーク」と名付けられました。

 では、髭を生やした謎のシルクハット「少チャンマーク」は、いつ、誰によって作られたのでしょうか。秋田書店さんに詳しいお話を聞きました。

「少年チャンピオン」の象徴的なマーク「少チャンマーク」 (秋田書店)

「少年チャンピオン」の象徴的なマーク「少チャンマーク」 (秋田書店)

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ーーこの帽子マークが掲載される媒体は、「週刊少年チャンピオン」掲載作品のみでしょうか?

「週刊少年チャンピオン」及び「月刊少年チャンピオン」、「別冊少年チャンピオン」の雑誌やそれらに連載している作品の単行本に掲載されています。

ーー「少チャンマーク」は、いつ頃から「週刊少年チャンピオン」のアイコンになっているのでしょうか?

 創刊号からです。

ーーどうしてチェック柄の帽子になったのですか?

 マーク自体はデザイナーさん発案のもので、チェック柄になったのは、初代編集長による、チャンピオンの「チャンピオンフラッグ」から着想を得て制作されました。

ーー印象的な帽子に目が行きがちですが、ちょび髭を生やした人物も描かれていますね。これは、一体どちらが本体なのでしょうか?

 この点は分かりません。

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 今回、秋田書店に聞いてみた結果、ずっと気になっていたマークの真相が分かりました。その一方で、秋田書店の内部の人にすら知られていない謎も判明しています。このような背景を知ったうえで「少チャンマーク」を探すのも楽しいかもしれません。

(マグミクス編集部)

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