【漫画】海外で安い宿を見つけたはずが「ぼったくり」? オチに「かわいい」「頑張ってる」【作者インタビュー】

受付の男性はカタコトの日本語で高額請求?

カタコトで「ロクマン」と繰り返す受付男性(五箇野人さん提供)

カタコトで「ロクマン」と繰り返す受付男性(五箇野人さん提供)

 アジアの町で宿を探していた漫画家の五箇野人さん(@gokayajin)さん。ネットで検索すると低予算の宿が見つかり、さっそく向かいました。受付の男性はパスポートを見てゲストが日本人だと分かると、頑張ってカタコトの日本語であいさつをしてくれます。和やかな空気でしたが、宿泊代の話になると噛み合わなくなり……?

 X(旧:Twitter)で公開された五箇野人さんによるエッセイマンガ『海外宿の事前情報と異なるプライス。』をご紹介します。いいね数は3400を超えており、読者からは「一生懸命日本語を使ってくれてうれしいですよね」「きっとこのあと、ゴマンって言うんだよって教えてあげたんですね!」「ワッツマン! って言葉面白い!」などの声があがりました。

 五箇野人さんは甚平とハチマキ姿で海外旅をしており、SNSやブログ「五箇野人の外国旅日記」にて体験記を発信しています。これまでに『つかれたときに読む海外旅日記』、『海外 縁にまかせて歩くだけ。』、『世界歩いてるとドープな人にカラまれる』、『#世界#映え殺し#ツアーズ』(すべて小学館)などの書籍が発売されています。今回のマンガは「一生懸命日本語を使ってくれたのがうれしかった」ことから描いたそうです。

 作者の五箇野人さんに、お話を聞きました。

ーー『海外宿の事前情報と異なるプライス。』を投稿なさった当時~現在で、反響があったことで読者や周囲からはどんな声がありましたか?

 やはり日本語を覚えていただいていたことと、「ワッツマン?」のフレーズもあってかわいさとうれしさ両方の感想をいただけることが多く、自分も同じ気持ちだったので、マンガにして共有させてもらえてよかったと思いました。

ーー作者として、反響後の変化などはありましたか?

 大きな変化は実感ないのですが、これまで同様海外でのエピソードのマンガとして楽しんでいただけているのがありがたいです。

ーーこれまで多くの海外旅をしたなかで、日本語を話そうと頑張ってくれる方は多かったですか?

 よくある繁華街での客引きのために日本語を使うというのもありますが、今回のようにそれとはまた違ったコミュニケーションのためだったり、興味を持って覚えていただいたりしている人もたくさんいて、うれしく感じます。

2024年5月10日に発売予定の『つかれたときに読む海外旅日記』5巻(小学館)

2024年5月10日に発売予定の『つかれたときに読む海外旅日記』5巻(小学館)

ーー最近Xで投稿された海外旅日記で、反響が大きかった作品、気に入っている作品などはありますか?

 2024年3月31日に投稿した『海外で言われまくった現地語の意味に震えた。』は、同じく言語にまつわるエピソードで、自分が分からない現地語で話されつつも意思疎通ができたり親切にしていただいたりした内容です。やはり言語は通じないからこそ心に残るものもたくさんあるなとしみじみ感じています。

ーー『つかれたときに読む海外旅日記』5巻と『海外 縁にまかせて歩くだけ。』2巻が2024年5月10日に同時発売予定です。それぞれの内容や見どころなどをご紹介いただけますか?

『つかれたときに読む海外旅日記』は旅日記をまとめたシリーズの5作目で、より多くの各国の皆さんとの交流やほっこりエピソードが詰まっていて、どこから読んでも楽しんでいただけるので、ぜひ手にとってみて下さい。

『海外 縁にまかせて歩くだけ。』は旅日記の拡大版というような内容で、現地で出会った人とより長い時間を過ごしてその人の人生や生活に触れているのが特徴です。各国でリアルな一般家庭におじゃまさせていただくのも見どころのひとつなので、ぜひお楽しみ下さい。

(マグミクス編集部)

ジャンルで探す