悪魔の実、食べてたっけ? 『ONE PIECE』クセ強すぎな「異色の能力者」3選

あまりにも個性が強すぎて、他の要素がぶっ飛んだ?

巨大な顔が忘れられないイワンコフ 画像は「ワンピース ニッポン縦断! 47クルーズCD in 山梨 FUN FUNキングダム!」(エイベックス・ピクチャーズ)

巨大な顔が忘れられないイワンコフ 画像は「ワンピース ニッポン縦断! 47クルーズCD in 山梨 FUN FUNキングダム!」(エイベックス・ピクチャーズ)

 尾田栄一郎氏による大人気マンガ『ONE PIECE』には、重要なキーアイテムである「悪魔の実」が存在します。悪魔の実を食べると、さまざまな能力を得られますが、なかにはキャラの個性が強すぎて、悪魔の実の能力者であることを忘れてしまうケースも……。

 そこで本記事では、読者も能力者であることを忘れがちな、キャラが濃すぎる登場人物を振り返ります。

●エンポリオ・イワンコフ

 カマバッカ王国の女王であり革命軍の幹部であるエンポリオ・イワンコフは、ホルモンを自在に操ることができる「ホルホルの実」の能力者です。しかし、イワンコフはひと目見たら忘れられない外見のインパクトと、クセの強いキャラ設定により、つい能力者であることを忘れがちです。

 紫色のアフロヘアに巨大なまつ毛が特徴で、4メートル超えの巨体が目を引きます。さらにオネエ言葉でしゃべり、一人称は「ヴァターシ」、二人称は「ヴァナタ」、そして語尾には「○○ブル」といった独特の口調が印象的でした。

 イワンコフは、「ホルホルの実」の能力を存分に使うのかと思いきや、実際はそこまで使っていません。むしろ読者的には、ただのまばたきである「DEATH WINK(デス・ウィンク)」や、ドクドクの実の能力者のマゼランの毒を防げる「厚化粧」といった、悪魔の実とは無関係の技のイメージのほうが強いかもしれません。

●雷ぞう

 ワノ国の光月家の家臣団「赤鞘九人男」のひとり、雷ぞうも能力者であることを忘れがちなキャラです。雷ぞうは、元「お庭番衆」と呼ばれる忍者で、3メートルを超える巨体を誇ります。

 イワンコフと同じく巨大な顔が印象的で、頬骨が張ったコワモテフェイスの持ち主でした。彼は見た目のインパクトが強すぎるあまり、「マキマキの実」の能力者であることを忘れられがちです。

 マキマキの実の能力は、巻物であらゆるものを巻き取り、巻き取ったものを放出することができます。しかし、雷ぞうは能力を発動する際に「巻き巻きの術」と呼んでいたため、普通の忍術と勘違いしている人も多いようです。

 実際ネット上でも「巻き巻きの術って忍術じゃなくて能力だったの?」「この能力強いと思うけど、キャラの特性からどうしても忍術だと思っちゃう」といった意見があり、悪魔の実の能力を忍術だと誤解している声が目立ちました。

見た目が強烈すぎて能力者であることを忘れた?

鼻水と抜けた歯が特徴的なトレーボル 画像は「ONE PIECE ワンピース 17THシーズン ドレスローザ編 piece.24」(エイベックス・ピクチャーズ)

鼻水と抜けた歯が特徴的なトレーボル 画像は「ONE PIECE ワンピース 17THシーズン ドレスローザ編 piece.24」(エイベックス・ピクチャーズ)

●トレーボル

 ドレスローザで登場したドンキホーテファミリーの最高幹部のトレーボルも、その見た目のインパクトから能力者であることを忘れがちです。

 トレーボルは「ベタベタの実」の能力者で、自身から出る粘液であらゆるものをくっつけられます。さらにその粘液を飛ばして物や人を引き寄せたり、粘液を弾のように発射して攻撃したりすることも可能です。

 また、この粘液は可燃性で、火をつけると大爆発を起こす特性もありました。

 そんなトレーボルはいつも鼻水をたらし、歯がかけているのが印象的です。また、彼も3メートルを超える長身ですが、一見肥満体に見える巨体はベタベタの実の能力によって偽装したもので、実際の身体はガリガリでした。

 ビジュアル面のクセがかなり強く、「んねー」といった独特の口調も耳障りなキャラです。彼の生身の体がバレたときのインパクトや、ウザすぎるキャラの印象が強いので、能力者のイメージがかき消されてしまったのかもしれません。

 今回振り返った3名の能力者は、いずれもキャラが立ちすぎているが故に、悪魔の実の能力の印象が薄まってしまったともいえます。また、なぜか全員巨漢(トレーボルの生身はともかく)という共通点があるのも興味深いところですね。

(LUIS FIELD)

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