『ONE PIECE』最弱候補の悪魔の実3選 「弱すぎて不憫」「戦闘に不向き」

攻撃手段は皆無? 戦闘であまり役に立たない悪魔の実

強力な侍、錦えもんの「悪魔の実」の能力は戦闘向きではなかった? 画像はDVD「ONE PIECE Log Collection “KIN'EMON"」(エイベックス・ピクチャーズ)

強力な侍、錦えもんの「悪魔の実」の能力は戦闘向きではなかった? 画像はDVD「ONE PIECE Log Collection “KIN'EMON"」(エイベックス・ピクチャーズ)

 人気マンガ『ONE PIECE』には、食べた者に不思議な能力を与える「悪魔の実」が登場します。マンガ、アニメを合わせると現在200種類以上の「悪魔の実」があり、それぞれバラエティに富んだ特殊能力が付与されます。

 戦闘において、圧倒的な強さを誇る能力や便利すぎる能力があるなかで、正直ちょっと微妙そうな能力もありました。そこで今回は、実戦ではあまり役に立ちそうもない「悪魔の実」に注目します。

 まず最初に触れたいのは、海軍本部のベリーグッド大佐が持つ「ベリベリの実」の能力です。体のパーツをブドウのような球体にして飛ばしたり、いろんな体型にくっつき直すことができます。

 作中では、ベリーグッド大佐がフランキーからボディブローをくらった際、「ベリベリの実」の能力で体を球体化し、バラバラになって攻撃を無力化しました。しかし、肝心の攻撃シーンは描かれていません。

 もし「ベリベリの実」の能力が攻撃に不向きなら、同じく体をバラバラにしながら攻守に活用できるバギーの「バラバラの実」の能力が上位互換にあたり、便利そうです。

 また「ベリベリの実」の能力が弱そうに感じる、もうひとつの理由として、コミックス47巻の質問コーナーでの尾田栄一郎先生のコメントがあげられます。

 尾田先生は「ベリベリの実」の能力について、「体の各部がブドウの様に丸くポコポコと取れ、色んな体型にくっつき直せる面白能力」と説明していました。

 作者自身が「便利な能力」でも「強力な能力」でもなく、「面白能力」と表現した以上、実戦ではあまり期待できないことがうかがえます。

 続いて、モガロ王国の殺し屋であるケリー・ファンクが食べた「ジャケジャケの実」も、正直微妙な能力に感じます。

 この能力は、自分がジャケットに変身し、着用してくれた人物の人格を乗っ取るというものです。作中では、屈強なボディを持つ弟のボビー・ファンクの人格を乗っ取り、ケリーの狂暴性と格闘センスを活かして戦いました。

 一度ジャケットを着せてしまえば、どんな強敵が相手でも支配できそうですが、そもそもジャケットを着せるのが至難の業です。

 ジャケットに変身するとケリーは自分で動けなくなるため、対象の人格を乗っ取るには、相手に自発的に着てもらうか、第三者に着せてもらう必要があります。その前提条件をクリアするハードルが高すぎて、実戦で活用するのはかなり難しそうです。

 ネット上でも「着る相手に依存しすぎ」「介護が必要な能力って…」といった意見が見られ、自分ひとりではどうにもならない能力に使い勝手の悪さを感じた人が多いようです。

 ほかには、ワノ国のサムライ、錦えもんが持つ「フクフクの実」の能力は便利ではありますが、やはり戦闘向きの能力ではなさそうです。

 この能力は、対象者の衣服を自由に変化させることができます。自分もしくは相手の頭上に木の葉や小石を乗せ、「ドロン」の掛け声でイメージした衣服をまとわせることが可能です。

 日常においては、非常に使い勝手の良い能力ですが、戦闘時は当然ほぼ意味がありません。そもそも対戦相手に直接作用する能力ではないので、戦闘中に限ると弱い能力といわざるを得ないでしょう。

 今回は戦闘に不向きなものを弱い能力としてピックアップしましたが、「フクフクの実」のように状況によっては「神能力」になるものもあります。皆さんが一番弱いと感じたのは、どんな「悪魔の実」の能力でしょうか。

(LUIS FIELD)

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