【漫画】友達やコンビニでの会話が分からない…「聞き取り困難症」の男子の苦労に16万人共感
聴力は問題ないのに、話の内容が理解できない
聴覚自体は問題ないけど、友達の会話が理解できないときがあり、「話を聞いていない」といわれてしまう男子高校生の結友。聞こえてはいるけど、言語として把握することが難しく、話の内容が理解できないまま適当に相槌を打ったり愛想笑いをしたりする日々を送っていて……。
雨桜あまおうさん(@amaousansan)による創作マンガ『聞き取りが苦手すぎる男子の日常』がX(旧:Twitter)で公開されました。
本作は、聞き取り困難症(LiD)または聴覚情報処理障害(APD)という、聴力自体には問題がなく、人の声は聞こえているけれど、言語として把握することが難しく、話の内容が理解できないという症状にフォーカスがあてられています。
日常的に人の話が聞き取りづらい男子の苦労がリアルに描かれた作品で、同じ症状に苦しむ読者から「めちゃくちゃ分かる」「私のことかと思った」「同士がいると思うと心強い」「治せるものなら治したい」「もっと知られてほしい」などの共感の声が寄せられました。投稿には16万いいねの大きな反響が集まっています。
作者の雨桜あまおうさんに、お話を聞きました。
ーー 『聞き取りが苦手すぎる男子の日常』のお話を描こうと思ったきっかけを教えて下さい。
私自身、聞き取り力が弱めの人間なのですが、近所の薬局を訪れたときに、店内放送で男性声優さんのアナウンスが流れまして。その声がとてもクリアで、スパッと耳に入ってくるなぁと思ったことがきっかけです。
ーータイトルの通り、聞き取り困難症の男子がどのような日常を送っているかがリアルに描かれていると感じました。このマンガを描くうえで工夫した点や心がけた点などはありますか?
「聞き取れなさ」を「フォントの視認性の低さ」で表現したかったので、しっくりくるフォントの吟味には時間をかけました。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
本題とは別の部分ですが……「津軽弁が完璧すぎる」と笑っていただけたご感想に、こちらも笑わせていただきました。津軽にルーツのあるお方にご監修いただいた部分なので、翻訳者様にはこの場を借りて感謝申し上げます。関東出身の私が、津軽弁を自力で翻訳するのは……無理でした……(笑)。
ーー最新の著書『BLエロ漫画家と少女漫画家とホラー漫画家のただれた日常』2巻について、内容や見どころなどをご紹介いただけますか?
2巻も1巻同様、頭を空っぽにして読めるコメディマンガとなっておりますので、ぜひ、肩肘張らずにお手に取っていただけましたら幸いです。
ーー現在のご活動内容や、今後のご予定について教えて下さい。
これからもX(旧:Twitter)にて、いろいろとマンガを投稿していきたいと思っております。『聞き取りが苦手すぎる男子の日常』も、まだネタがありますので、時間ができ次第、続きなどを描いていけたらと。
(マグミクス編集部)
04/16 11:10
マグミクス