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シャアに続くガンダムシリーズの「仮面の男」たち。近年では仮面の実用性も向上?

シャアから連なるガンダムシリーズの仮面キャラたち

『機動戦士ガンダムF91』では、物語終盤で「鉄仮面」カロッゾ・ロナが主人公シーブックと対峙する。画像は『機動戦士ガンダムF91』DVD(バンダイビジュアル)

『機動戦士ガンダムF91』では、物語終盤で「鉄仮面」カロッゾ・ロナが主人公シーブックと対峙する。画像は『機動戦士ガンダムF91』DVD(バンダイビジュアル)

 ガンダムシリーズで定番と言われる要素は多々ありますが、そのなかに「仮面キャラ」というものがあります。これは最初のシリーズ『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブルからの系譜になるわけですが、その影響下にあるキャラを考えてみました。

 シャアはみなさんもよくご存じのことと思いますので、この場は割愛させていただきます。あくまでもその流れをご紹介いたしましょう。

「仮面」とひと言で表していますが、キャラのなかには覆面やマスク、サングラスのようなものもあります。逆に細かくすると、キシリア・ザビも仮面キャラとなるので、系譜で考えてみました。

 ガンダムでシャア以降の仮面キャラ第1号となるのが、『機動戦士ガンダムF91』のカロッゾ・ロナ。通称「鉄仮面」です。

 まぎれもない仮面キャラですが、シャアの系譜とは考えられません。しかし、生身のまま宇宙空間で活動し、脳波コントロールだけでMA(モビルアーマー)を操縦できるなど、化け物じみた行動がインパクト絶大でした。それゆえに、シャアとは違うけど仮面キャラを語るうえで外せない存在です。

 ちなみに絵コンテの段階でNGとなりましたが、鉄仮面のとさか部分は脳波誘導できるブーメランになっているという設定がありました。もしも、それが変更されなければ鉄仮面伝説の武勇伝のひとつになっていたことでしょう。

 それではシャアの系譜となる仮面キャラ第1号は? というと、それは『機動戦士Vガンダム』のクロノクル・アシャーになると思います。

 地球のホコリを嫌って付けていると言われるマスクですが、たびたび宇宙でも付けているので一種のトレードマークだったのかもしれません。量産型のゾロを赤い専用機カラーにしている点も、シャアを意識しているキャラだと思われる部分です。

 そして次作『機動武闘伝Gガンダム』では、シュバルツ・ブルーダーという仮面キャラが登場しました。仮面で正体を隠す、実は兄であるという部分は確かにシャアと一緒ですが、それ以上の共通点はありません。なにせ敵役でなく頼れる味方キャラですから、シャアとの共通点も偶然の一致みたいなものでしょうか。この他にも、DG細胞を隠すためマスクをつけたウルベ・イシカワという仮面キャラもいました。

 明らかにシャアを意識して作られた仮面キャラ第1号といえば、やはり『新機動戦記ガンダムW』のゼクス・マーキスでしょう。

 かたき討ちのためにマスクをかぶり、ヒロインが妹、そして主人公のライバルという設定は間違いなくシャアの流れを受け継いでいると思います。作品自体が宇宙世紀のオマージュとして作られていますから、シャアの役割を果たすキャラは必須だったのでしょう。

 ゼクスには「6」という意味がありますので、Gチームの追加メンバーという側面もあります。

近年はデザイン面だけでなく実用性も考慮した仮面も登場

『新機動戦記ガンダムW』では、シャアを彷彿させる仮面キャラ、ゼクス・マーキスが登場する。画像は『新機動戦記ガンダムW』DVD7巻(バンダイビジュアル)

『新機動戦記ガンダムW』では、シャアを彷彿させる仮面キャラ、ゼクス・マーキスが登場する。画像は『新機動戦記ガンダムW』DVD7巻(バンダイビジュアル)

『∀ガンダム』のハリー・オードも仮面キャラのひとりです。付けているのは特異な形状ですが、暗視グラスで、シャアというよりは『機動戦士Zガンダム』のクワトロ・バジーナに近いものかもしれません。逆にその論法で言うと、クワトロのサングラスも仮面の一種と考えられないこともないですね。

 また、シャアの持つ「復讐」という部分に特化した仮面キャラが、『機動戦士ガンダムSEED』のラウ・ル・クルーゼです。クローン人間で老化が激しいという理由から仮面を付けていました。その己の人生を呪った結果、人類を滅ぼそうと企てます。しかし単純な悪役というよりも、自分の計画を偶然に任せるなど、どこか達観したミステリアスなキャラ付けがされていました。それゆえ悪役として人気のあるキャラです。

 その次回作『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にも、ネオ・ロアノークという仮面キャラが登場していました。その正体は前作で戦死したと思われたムウ・ラ・フラガで、記憶操作されて過去を忘れて戦っているという設定です。前作のクルーゼのようにムウのクローンでは? というミスリードで物語を盛り上げていました。

『機動戦士ガンダム00』に登場した仮面キャラがミスター・ブシドーです。その正体は1stでもライバルキャラだったグラハム・エーカーで、雪辱を果たすため武士道の修行を行ってこの姿になりました。もともと名(迷)セリフが多かったグラハムが、武士道要素を加えたことで真面目な展開でもツッコミが入ることが増え、ファンからは多大な注目を集めたキャラになっています。

 劇中の歴史でなく現実の流れで言うと、このあたりに位置するのが『機動戦士ガンダムUC』のフル・フロンタル。「シャアの再来」です。声優もシャアと同じく池田秀一さんですから、ほとんどシャアのようなもの。むしろシャアのような人間的な弱さがない分、恐ろしさを感じる存在です。

『機動戦士ガンダムAGE』にも、ゼハート・ガレットという仮面キャラがいました。最初は素顔での登場でしたが、途中から仮面型制御デバイスを常備するようになります。第2部主人公のアセム・アスノとは同級生でライバルという関係でした。

『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場したマスクも、仮面にさまざまな機能を持っています。その正体であるルイン・リーも特に正体を隠していたわけではないようで、最近の仮面は機能を搭載することで存在を肯定しているのかもしれません。

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』では、ふたりの仮面キャラが出ていました。ひとり目は第1期でマクギリス・ファリドが貿易商として暗躍していた時の姿であるモンタークです。主人公である三日月・オーガスに初見で正体がバレてしまうということがありました。

 ふたり目は、そのマクギリスに第1期で殺されたと思われていたガエリオ・ボードウィンが仮面を付けて正体を隠していた姿であるヴィダールです。第1期のころの甘さが消えて、キャラとしては急成長を遂げていました。

 今回は駆け足で紹介したのでSDワールドやガンプラ世界のキャラをご紹介できずすみません。そんな筆者のイチオシ仮面キャラは『SDコマンド戦記』のマスクコマンダーだったりします(笑)。

(加々美利治)

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