「2DK」ってなんの略だっけ? 間取り、住宅ローン…知識ゼロから始める「家」の話

『すみません、2DKってなんですか?』(日下部理絵、小林義崇/サンマーク出版)

 突然ですが、「2DK」が何の略か説明できますか? 「さすがにこれくらいはわかる」という人も、「実はよくわかってない」という人もいるかもしれない。Dはダイニング、Kはキッチンの略。「2DK」というと、2つの居室に加え、ダイニングとキッチンがある家のことを指している。では、「2LDK」との違いはわかるだろうか? Lはリビング、まではわかっても、きちんと説明するのはむずかしい。

 こうした「家」にまつわる知識は、日常会話やテレビの物件リサーチ番組で当たり前のように使われる。しかし、学校などで特別習う機会があるわけではない。いざ一人暮らしやマイホームの購入を検討するとき、知らない用語の連続に苦労するのではないか。家選びでくじけそうになったら、本書『すみません、2DKってなんですか?』(日下部理絵、小林義崇/サンマーク出版)を読んでほしい。「2DK」がわからない29歳の編集者が、住宅ジャーナリストの日下部理絵さん、元国税専門官ライターの小林義崇さんに「家」のことを聞きに行く本だ。わかりにくい用語は、その都度「すみません、○○ってなんですか?」と立ち止まり、解説してくれるから安心である。

「2DK」と「2LDK」は何が変わる?

「2LDK」の話に戻ろう。2LDKのLがリビングなのはわかっても、「じゃあリビング(L)とダイニング(D)の違いは何だ?」と、新たな疑問が生まれてくる。日下部さんによれば、リビングは、テレビやソファーがある「居間」。ダイニングは、キッチンとテーブルがある「食事をする場所」というのが基本的な考え方だそう。とはいえ、リビングで食事をする家庭もあるから、境界はあいまいだ。

 ちなみに、実は「LDK」か「DK」かには明確な基準があるという。「LDK」の基準を満たすためには、まず、「居間」と「食事をする場所」を足した空間に、キッチンが必要(=「LDK」にあたる部分)。そのうえで、「LDK」の大きさが、間取り全体の居室数が1部屋なら8畳、2部屋以上なら10畳以上ある必要がある。逆にいえば、8畳、10畳の基準に満たなければ、「DK(ダイニングキッチン)」となるのだ。

「住宅ローン」ってどうやって組むの?

 思い切って家を買おうと思ったとき、気になるのが住宅ローン。何千万という大金をポンと払える人はそうはいない。自分の年収だと、いくらくらい借りられるのか……。本書によれば、住宅ローンで借りられる金額の目安は「年収の5倍」だという。年収が700万円なら、3500万円ほどになる。買える家の額のイメージはついただろうか。

 とはいえ、合計で借りられる金額と、毎月無理なく返せる額は違う。返済額の目安は、それまで住んでいた賃貸物件の月額費用と同程度だという。払っていた実績のある額なら、生活水準を落とす必要はないだろう。また、ローンには「審査」という壁もある。会社員かフリーランスか、何歳で返済し終える計画かによって、通りやすさが変わるので要注意だ。

 本書ではほかにも「賃貸と購入、得するのは結局どっち?」「住宅ローンが残っていても家は売れる?」といった、家について考え始めるとぶつかる疑問に、ひとつひとつ丁寧に答えてくれる。なかには「戸建てはマンションより寒い」といった、見落としがちだが大事な情報も……。家について真剣に考え始めたら、まずはこの1冊から始めよう。

文=中川凌

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