二度見する機会も多い<フランス人男性の着こなし>。「年を重ねるごとに無難な服装になりがちなのに、彼らは…」

(写真:『主役はいつも“私自身” フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』より)
「フランス」と聞くと、「おしゃれな国」「芸術や文化を大切にする国」といったことをイメージする方も多いのではないでしょうか。「フランス人のおしゃれや文化の裏側には、その人だけがもつ『感性(センス)=物事をとらえる独自のアンテナ』が隠れている」と語るのは、2017年からフランス・リヨンに住み、InstagramやVoicyで「心豊かな暮らし」について発信している日本人のロッコさん。今回は、ロッコさんの著書『主役はいつも“私自身” フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』から、<人生のクオリティ>が高まるフランス人の言葉を一部ご紹介します。

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【写真】赤い花柄のシャツを着こなすフランス人男性

気分までカラフルに

「モノトーンじゃ寂しいときもあるでしょう」

フランスの街中を散歩していると、男性の着こなしにハッとして、振り返って二度見することが増えました。

なぜなら、豊かな色使いが目を引くからです。

赤やオレンジのボトムス、カラフルなシャツ、おしゃれな柄の靴下など……。

特に、年を重ねるごとに無難な服装になりがちな男性がこのようなアイテムを身につけていると「おしゃれだなぁ」と感じます。

服装にまったく興味がない夫も、誕生日やクリスマスのプレゼントで、左右柄の違う靴下(右がサル柄、左がバナナ柄!)や、モチーフがかわいいスリッパなどをもらったとき、喜んでいました。

自分では買わなくても、「プレゼントでもらったら着てみようかな?」と思う人も多いはず。

贈り物のアイデアにぜひ!

主役を決める

「今日の主役は何?」

気分転換にカフェで仕事をしていたときのこと。

『主役はいつも“私自身” フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』(著:ロッコ/大和出版)

隣の席でお茶をしていたマダムが、雑誌のインタビューを受けていました。

「今日の主役は何?」という記者の質問に、「この個性的なカットのデニムよ」と堂々と答えるマダム。

この質問に迷わず答えられること自体、日々のおしゃれにぬかりがない証拠。

そして、こんなふうに「今日はこのアイテムがメイン!」と決める方法もいいなと思いました。

主役が明確に決まっていれば、コーディネートも組みやすいですよね。

あなたは毎朝の服選び、主役を決めていますか?

空気を入れ替える

「服はぎゅうぎゅうに詰め込まない」

私の周りのフランス人にワードローブについて聞くと、「厳選された10着」を持つのではなく、物持ちという人が多いです。

ある日に私が立ち寄ったお店の店員さんは、めずらしく自身のワードローブ作りにこだわりのある人でした。

ここに、彼女のアドバイスをご紹介します。

・服を買うときは、時間をつくって必ず試着する

・ワードローブは、少量を心がけ、風通しをよくする

・着ない服は、潔く手放す

服の管理は心の状態

ほかにも、詰め込むと服の形が崩れてしまうことや、生地がすれて傷んでしまうことなどを教えてもらいました。

店頭のディスプレイをそのまま再現することは不可能ですが、服の管理は心の状態を表すとも言われています。

最近メンタルの調子が悪いな……というときこそ、ワードローブの整理をして空気を入れ替えるようにしたいですね。

※本稿は、『主役はいつも“私自身” フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』(大和出版)の一部を再編集したものです。

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