お金が貯まる人に共通しているキーワードは「強制」!?30代純資産億超ママが教える<自然にお金が貯まる仕組みの作り方>

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2019年に大きな話題となった<老後2000万円問題>や昨今の経済不安から、「投資を始めたいけど、なんだか難しそう…」と考えている方も多いのではないでしょうか。そんななか「投資は『よくわからない、得体の知れないもの』だから不安なだけ。だったらそれを取り除けばいい。」と話すのは、投資の学び舎「トウシナビ」代表・櫻井かすみさん。そこで今回は、櫻井さんの著書『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本: 投資詐欺被害、貯金ゼロ、無職、離婚ありの「お金超恐怖症」の貧乏ママだった私でも今は純資産1億に到達!』から「お金が貯まる仕組みの作り方」について解説します。

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【書影】櫻井かすみ『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本』

シンプルながら効果絶大な「自動で貯める用の口座」

お金が貯まる人が、共通してやっていることがあります。

それは、「先取り預金」。

先取り貯金とは、毎月の収入から一定額を先に貯金する方法で、自然にお金を貯めることができます。

給与が入った時点で、最初から強制的に仕分けてしまうのです。

この仕組みを最初に作っておけば、何も考えずに「自然にお金が貯まる流れ」を作ることができます。

逆にお金が貯まらない人は、先取り預金をやっていないことが多いです。毎月使った余りのお金が、そのまま何となく貯金になっているケースです。

今までなぜかお金が貯まらない、増えないという方や、貯金をしたいのになかなか実行できないという方は、必見です。

今までお金が貯まらないのは、実はあなたの意思が弱い、だらしない、そんな理由ではなく、仕組みを作れていなかっただけですのでご安心ください。

「自然にお金が貯まる仕組み」を、今すぐ一緒に作ってしまいましょう。

仕分ける額の考え方

重い腰をあげ、いよいよスタート! ただ、はじめに仕分けするお金の額で、悩む人も多いのではないでしょうか。

無理は禁物ですが、少なすぎても増えない。金額設定が難しいんですよね。人それぞれで状況や背景が違うので、無理もありません。

目安は、まずは月収の20%を目指しましょう。

ただし、あくまで目安なので、実際は年齢や家族構成などから目標貯金額や現状の支出などを考慮して、自分に合った金額を設定します。

考え方の例を挙げます。

最初にシンプルですが、貯まる仕組み化をする予算を「収入の20%」と考えます。「月収30万円なので、約6万円」「月収40万円なので、約8万円」といったように。

その他の考え方としては、目標から逆算する方法があります。

「年間60万円貯めたいので、理想は毎月5万円を貯金したい。しかし現状の固定費を考えると厳しいので、目安は4万円に設定する」といったように、無理なく続けられる現実的な金額を設定することが重要です。

成功のために欠かせないポイント

そして、この「自然にお金が貯まる仕組み」を成功させるためには、欠かせないポイントがあります。

それは、「先取り預金専用の口座」を作ることです。

こうやって口座を分けて管理することで、1ヶ月の中で「使う(お金用の)口座」「貯める(お金用の)口座」「増やす(お金用の)口座」という各々の口座で、額の動きを管理できます。

分ける時も、給与が入ったタイミングで無理ない金額を、「自動」で分けることをお勧めします。

この「自動で分ける」が重要。

我々は日頃忙しく生活を送っているので、「今月忘れていた」「時間がなくてできなかった」「面倒だな、煩わしいな〜」を取り除くために、「自動入金サービス」など活用しましょう。自動で「貯める口座」に入金されるようにするのです。

同じ名義の他行口座からでも、原則手数料無料で自動入金ができます。

「自動入金サービス」は、セブン銀行、イオン銀行、ソニー銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行などで利用可能です。

お金が貯まるし、投資への抵抗も減らせると、いいこと尽くめ!

先取り預金をよりわかりやすく仕組み化をするためには、銀行口座は3つに分けることを前項で推奨しました。

「使う口座」「貯める口座」「増やす口座」用の各々の口座について、1つずつ解説しましょう。

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●使う口座

お金を使うことを目的にする口座。

食料や日用品などにかかる日々の生活費の他、電気水道などの光熱費、スマホ代、クレジットカードで使った額、ネット決済、ローン返済など口座から引き落としになるものすべての支払いをここに集約することで、お金の流れがクリアになります。

「家賃・ローン返済はA銀行、水道光熱費はB銀行、スマホ代とクレカ代はC銀行……」などとなっていると、入出金の管理もややこしくなります。そして、合計でいくら支払っているのかも見えにくくなってしまいます。

もし現段階でばらばらになっているなら、1日時間をとって面倒でも口座を1つにまとめましょう。

こうすることにより、毎月の支出を視覚化できて、お金の流れがわかるからです。

貯める口座、増やす口座

●貯める口座

予備費含めた、現金で残しておくことを目的にする口座。

生活防衛費、数年以内に使うことが決まっているまとまったお金(入学金や年間授業料など教育費、車の買い替え代、家電買い替え代、リフォーム費など)が含まれます。

もしもの時のための生活防衛費の目安としては、1ヶ月でかかる生活費の6ヶ月~1年分くらいが理想。毎月20万円かかる家庭であれば、半年で120万円、1年で240万円です。

このように最初からすぐに現金化できるお金として置いておくと、万が一何かあった時に慌てることなく、そこから切り崩してしのぐことができます。

「貯金はしておかないと不安」という人が、なかなか投資に踏み切れない傾向にもあります。

貯金は大事なのですが、貯金ばかりしていては将来への備えが不十分になります。

最低限確保しておきたい額をしっかり決めて、それが達成することで安心して、残りは「増やす=投資」に積極的に回していくようにすることをお勧めします。

●増やす口座

資産運用などで、お金を増やしていくことを目的にする口座。

ご自身が保有しているネット証券に連動しているネットバンクがお勧めです。

これから証券口座を開設される方は、SBI証券であれば住信SBIネット銀行、楽天証券であれば楽天銀行などです。

お金を増やす専用の銀行口座として、キャッシュカードは持ち歩かずに、安易に引き出さない! と心構えをしておくといいでしょう。

※本稿は、『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本: 投資詐欺被害、貯金ゼロ、無職、離婚ありの「お金超恐怖症」の貧乏ママだった私でも今は純資産1億に到達!』(Gakken)の一部を再編集したものです。

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