朝ごはんは食べるほうが痩せやすい!?プロが教えるコンビニで選ぶべき朝食とは?

朝ごはんを抜くより食べるほうが痩せやすいのです(写真提供:Photo AC)
2019年に実施された厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、週に1回以上、持ち帰りの弁当や惣菜を利用している20歳以上の男女の割合は、それぞれ40%以上だそう。ビバランスダイエット協会代表理事の齋藤好美さんは、忙しい主婦でも簡単に取り入れられる「コンビニ3品ダイエット」というダイエット食事法を考案しました。今回は、ダイエット法のなかから、「朝ごはん選びのコツ」を紹介していただきます。

* * * * * * *

【書影】1日3食、きちんと食べて、痩せて、健康になる!齋藤好美・濱裕宣『カロリー気にせず食べて健康に痩せる コンビニ3品ダイエット』

朝ごはん選びのコツ(1)朝ごはんを食べて、体温アップ!

夜から朝にかけて、胃の中に何も食べたものが入っていない状態となり、私たちの体は、朝が一番体温が低い状態になります。

朝ごはんを食べないとカロリーが抑えられて痩せられるのでは? と思う方もいるかもしれませんが、朝ごはんを食べることで体温が上がり、その日の消費カロリーが増えるので、結果的には、朝ごはんを抜くより食べるほうが痩せやすいのです。

朝ごはんを食べることで、体温を上げて、血流をよくして代謝を上げましょう。胃に何か入れると腸も動き、お通じにも効果的です。

また、朝ごはんは、「1日がスタートするよ」ということを、体にも脳にもお知らせする大切な食事です。朝ごはんを食べて体温を上げれば、脳も目覚めて集中力も上がります。

・体温を上げる食事のコツ

(1)お味噌汁やスープを食べる
朝ごはんに温かい食べ物を選ぶのは、とってもおすすめ。お味噌汁やスープの他、ホットミルクやおかゆなどもいいですよ。

(2)スパイスを使う
スパイスには体温を上げる働きがあります。シナモンなら、コーヒーに入れたり、バナナにかけたりしてみて。また、サラダにコショウをかけるだけでも、簡単にスパイスを使えます。

(3)ネギ、玉ねぎ、ニラなどを選ぶ
ネギ、玉ねぎ、ニラといった野菜にも、体を温めてくれる効果があるので、お味噌汁やスープの具に選んでみて。

朝ごはん選びのコツ(2)果物を1品入れる

朝にとる食物繊維は、消化しやすい果物もおすすめです。果物は20~40分ほどで胃から腸に届くと言われています。

そのため、便秘気味の方の中には、初めに果物を食べ30分ほど経ってから他のものを食べると、お通じが改善するという方も多いです。

果物はスムージーなどのジュースにするより、生のまま食べるほうがおすすめ。咀嚼すると唾液がよく分泌され、唾液の分泌が増えることで、お通じも改善するのです。

ジュースにするとつい飲みすぎてしまいますし、噛んで食べることで、食事の満足度も上がります。

今時のコンビニではりんご、パイナップル、ぶどうなど、一人分のカットフルーツが売られていることが多く、手軽に食べられて便利です。また、冷凍フルーツは暑い夏にはアイス代わりにもなるので、お菓子の代わりにぴったりな間食になります。

・朝におすすめの果物

コンビニで手に入る果物の中でも、食物繊維が多いパイナップル、バナナ、キウイ、りんごなどがおすすめ!

甘いものを食べたくなる人にとっては、果物はデザート代わりにもなります。冷やすと甘く感じるもの、温めると甘く感じるものがあるので、特性によって食べ方を変えてみるのもいいです。

たとえば、バナナは温めると甘くなり、オリゴ糖も増えるのでお通じにバッチリ。パイナップルとりんごも、温めると甘みが増します。

逆に、キウイは冷やすとより甘さを感じるので、冷やして食べてみてください。

朝ごはん選びのコツ(3)ヨーグルトもおすすめ

朝はこれから胃や腸を動かしていく大切な時間のため、ヨーグルトなどの整腸作用のあるものを食べるのもおすすめです。

ヨーグルトを選ぶときは、タンパク質が多く入っているものを選ぶとベター。

甘いジャムは、できれば入っていないほうがいいです。

ただし、ジャム入りのヨーグルトを食べることでお菓子の代わり、デザートの代わりになるようでしたら、無理にやめることはありません。

少しずつお菓子の頻度を下げて、ジャム入りヨーグルトのような痩せる間食に移行できたら、より痩せやすい体に変化します。

選び方としては、なるべく砂糖不使用で、甘みを自分で調整できるもの。

甘味料も「カロリーゼロ」のものではなく、カロリーはあっても、ハチミツやメープルシロップのような、ミネラルが含まれた甘味料がおすすめです。

手作りヨーグルトドリンクで痩せ効果アップ!

ヨーグルトにレモン果汁を加えたり、ビタミンCの多いフルーツを足したりすると、カルシウムの吸収率がアップします。

市販のヨーグルトドリンクは糖分が多いので、可能なら、自分で作ってみてください。

ヨーグルトにレモン果汁を加えたり、ビタミンCの多いフルーツを足したりすると、カルシウムの吸収率がアップします(写真提供:Photo AC)

材料
・無糖ヨーグルト
・レモン果汁
・ハチミツ(またはメープルシロップ)

レモン果汁とハチミツの量はお好みで、すべて混ぜたら出来上がり! 白い砂糖ではなくハチミツやメープルシロップなどを選ぶことで、ミネラルもとれます。

朝の痩せ食トライアングル。糖…糖質、タ…タンパク質、食…食物繊維(『コンビニ3品ダイエット』より、イラスト:深蔵)

朝の痩せ食トライアングル

1.ハムレタスサンド
ハムには豚肉と同様、タンパク質やビタミンB1が含まれています。糖質代謝に必要な栄養素で、糖質と一緒にとることでエネルギー源にもなります。肉中心の食事が続く人は、ツナなどの魚に変えてもいいですね。

2.ヨーグルト
タンパク質が含まれているうえに、乳酸菌による整腸作用もある優れ痩せアイテム。体脂肪が気になる方は、無脂肪タイプを選ぶと◎。

自分と相性のいいヨーグルトを見つけるには、1~2週間ほど同じものを続けて食べて、様子を見てください。改善しないようなら他のヨーグルトに変えてみましょう。

3.りんご
歯応えのあるりんごは、よく噛むことで満足度がアップし、食べすぎを防げます。唾液の分泌量が増えて消化にも◎。りんごの代わりにサラダでもOK。歯応えのあるものを選ぶとバッチリ!

サンドイッチは糖質、タンパク質、食物繊維、3つそろっている痩せアイテム! しかしタンパク質と食物繊維が不足気味のため、ヨーグルトとりんごをプラスしましょう。

ヨーグルトと果物の組み合わせは、お腹の調子を整えてくれるので、とくにおすすめです。せっかく体にいいものを食べていても、腸内環境が悪いと台無し。栄養がしっかりとれる体になると、代謝が上がって痩せやすくなりますよ。

※本稿は、『カロリー気にせず食べて健康に痩せる コンビニ3品ダイエット』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

ジャンルで探す