働く女性の約半数「定年付近まで働きたい」生涯現役希望は12%。働き続けるための不安に「更年期障害」も。50代の約7割が症状あり
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働く女性の半数が「定年付近まで働きたい」
この実態調査によると、「何歳まで働きたいか」という質問に、約半数の人が「定年付近まで働きたい」と回答。「生涯働き続けたい」と答えた人は12.4%という結果に。
さらに、結婚や出産などのライフステージの変化に関わらず、仕事を続けたいと答えた人は、全体の約7割を占めた。
働くことの目的は各年代共に「自分の生活のため」が大多数を占めたが、年代ごとに見ると、50代は「人との繋がりを持つため」「働くことが楽しいから」といったポジティブな理由を選ぶ人が、30・40代よりも多くなっている。
日本の女性活躍は世界と比較して「進んでいない」
しかし、世界と比較したとき、日本は女性の活躍が「進んでいると感じる」と答えた人は4.6%とごくわずか。残りの95.4%の人が。「進んでいないと感じる」と答えている。
その理由として、「男性よりも給与が低い」「家事・育児と仕事を両立できる制度が整っていない」などが多くあげられた。
また、今後働き続けるにあたって心配なことを聞いたところ、1位は「体力不足」2位は「健康維持」。27.0%の人が「更年期障害」をあげ、5位となった。特に、年代別で見ると40代で更年期障害をあげる人が多く、また年代が上がるにつれ健康面での不安をあげる人が多くなっている。
更年期障害の症状、50代は約7割が自覚
続いて、女性特有のホルモン量の増減によって起こる様々な症状〈ゆらぎ症状〉や更年期障害についての質問では、更年期障害と感じる症状を自覚していると答えた人は、30代で38.9%、40代は63.3%、50代は68.9%と、年を重ねるごとに増加。具体的な症状としては、「疲れやすさ、息切れ」が全年代でトップに。
また、更年期障害を自覚している人のうち、対策を行っている人は約6割。「睡眠の改善」や「運動」「入浴・温活」などが対策としてあげられている。
対策をしていないと答えた人のうち、「そもそも対策方法を知らないから」と4割以上の人が回答しており、正しい対策方法を知ることが今後の課題と言えるだろう。
更年期障害の対策として、サプリメントの服用や受診などもあるが、「フェムケア」について「知っている」人は19.8%。「フェムケアフード」の認知度は8.4%にとどまった。
さらに、職場に更年期障害関連の制度がほしいと感じている人は半数を超え、中でも「更年期障害、ゆらぎ症状による休暇制度」を約3割の人があげている。
調査期間:2023年12月13日~14日
調査対象:全国の30代~50代の働く女性 計500名
調査方法:インターネット
調査調査会社:株式会社ネオマーケティング
03/08 08:00
婦人公論.jp