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社宅ボスママが“無許可引越し”に激しく嫌がらせ! 引っ越しトラブル事件簿

春は引っ越しの多い季節ですが……(写真はイメージ)【写真:写真AC】

春は引っ越しの多い季節ですが……(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 春先は特に見かけることが増える引っ越し業者の大型トラック。新天地での生活を始める人が多いことがうかがえます。しかし、見ず知らずの土地では時に、大きな問題が発生してしまうことも。そこで今回は、引っ越しをしたせいで思わぬトラブルに巻き込まれてしまったという女性たちの体験談をお届けします。

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まさかの辞令に大慌て ドタバタ引っ越し劇

 麻衣子さん(仮名・39歳)は今から5年ほど前の3月に、驚くほど短期間での引っ越しを経験しました。その頃、4月には子どもが幼稚園へ入園することが決まっており、かわいらしい制服やカバンを揃えて入園式を心待ちにしていたと言います。突然の引っ越しは、普段日中に連絡をしてきたことがなかった夫からの電話で知らされました。

「同居していた義両親に思わず『何かあったんだろうか?』なんて声を掛けてしまうほど、不吉な予感がしました。いざ電話を取ると、夫が慌てた声で『突然、転勤が決まった!』って……」

 新しい配属先は本社で、新幹線に乗る必要がある距離でした。4月2日付けでの転勤辞令でしたが、電話があったのは何と3月25日。引っ越しが必要な距離にもかかわらず、たったの6日前の内示だったのです。

 子どもの幼稚園のこともあり、麻衣子さんはパニックに。とはいえ、夫が単身赴任を強く拒否したことや義両親と同居していたこともあり、麻衣子さん自身も着いて行くことを希望しました。

「その後、帰宅した夫に詳しく話を聞いたところ、社宅がありそこなら2日後から借りられるとのこと。『寝耳に水』、『青天の霹靂』……なんてことわざが頭の中でグルグル。娘は楽しみにしていた入園ができないことを知り、制服を抱きしめながら涙目になっていて、私ももらい泣きしてしまいました」

 大慌てで引っ越しを手配した麻衣子さんでしたが、急な展開のため引っ越し料金の見積もりを比べることもできず、また夫が休めないため梱包まですべてお願いするプランを頼みました。そのため、驚くような出費になってしまったと言います。

 さらに、お世話になったご近所やママ友への挨拶も十分にはできず。メッセージアプリで連絡するだけで終わってしまった人も多いそう。

「生活が落ち着いてからママ友に連絡したら、冗談だとは思いますが『あなたたち、あまりに急にいなくなったから、夜逃げしたことになっているわよ(笑)』と言われてびっくり。急な転勤辞令は迷惑すぎるので、本当にやめてほしいです!」

引っ越し当日のトラブルも…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

引っ越し当日のトラブルも…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

社宅の“悪慣習”を知らずとんだトラブルに発展

 埼玉県に住む里奈さん(仮名・37歳)は、2年前に夫婦共同名義でマイホームを建て、念願の戸建暮らしを始めました。しかし、引っ越し当時はかなりつらい思いをしたと言います。

「引っ越し前は夫の勤務先の社宅に住んでいました。そこには色々と決まりごとが多く、それらを決めた社宅のリーダーのような女性がいたんです。私は知らなかったのですが、マイホームを建てて転出するにも、そのリーダーに相談して許可を得るという慣習があったらしくて」

 里奈さんは共働きなこともあり、社宅の住民とは距離を取った付き合いをしていたそう。もちろんマイホームを建てることも、ギリギリまで誰にも話していませんでした。そして引っ越し直前に挨拶をしたところ、その場の空気が凍ったのだそう。

「ある朝、社宅の女性たちが井戸端会議をしていたので、近寄って『明後日、引っ越すことになりました。今までありがとうございました』って挨拶をしたんです。すると『異動なのかそれとも退職か』と、あれこれ聞かれました。そこであまり言うつもりはなかったのですが、マイホームを建てたことを打ち明けたんです。その瞬間、その場にいた人たちの顔色が明らかに変わりましたね」

 元々関係も薄かったこともあり「反応が悪いのも仕方がないか」と、すぐにその場を離れた里奈さん。ところが、トラブルは引っ越し当日に起こります。

まず、引っ越しトラックが敷地内に入るのを邪魔するように、入り口を塞ぐ形で車が停められていたそう。仕方なく敷地に入れないまま作業を始めることにしましたが、2時間ほどして現れた持ち主には悪びれる様子もありません。里奈さんはその様子に違和感を覚えたと言います。

 またトラックに積むため玄関脇に出しておいた段ボールが勝手に開けられ、しかも中を物色されていたそう。後から確認したところ、身に覚えのないゴミが入れられていました。

 それでも引っ越し作業は何とか無事に終了。家族で新居に移動しようと車に向かっていると、聞こえるように「非常識女」「自己破産しろ」といった悪口を言われました。

 幼稚ないたずらに里奈さんは憤り、夫の会社に抗議しようと訴えました。ところが引っ越しが完了していたため夫は事を荒立てるのを嫌がり、泣き寝入りをするしかありませんでした。

 それからしばらくして、子どもたちが同い年だったこともあり、仲良くしていた社宅の住人を新居へ招待することに。そこで“リーダーに許可を取っていなかったこと”が、引っ越し当日の嫌がらせにつながったと聞かされたそう。

「今時、そんな“密な人間関係”を続けているなんて信じられませんよね。社宅自体はとてもありがたい制度なのに減っているのは、こうした原因もあるのでは……? と思ってしまいました」

 麻衣子さんや里奈さんが経験したような、急な転勤辞令やご近所トラブルは少なくないようです。皆さんもお気を付けあれ。

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