ニセモノ注意 フリマアプリに溢れ返る鳥山明さん「サイン色紙」本物は「1500万円」で落札の価値

ドラゴンボール

 3月1日に急性硬膜下血腫により亡くなった漫画家・鳥山明さんのサイン色紙がフリマアプリに大量出品され物議を醸している。

 3月8日に鳥山さんの訃報が伝えられるや、フリマアプリなどに「DRAGON BALL」のキャラクターのイラストが入ったサイン入り色紙の出品が相次いだ。価格は1枚数万円から数十万円するものもあり、すでに売り切れになっているものもある。しかしネット上では、《偽物に決まっているのによく買うわ》といった批判が殺到しているのだ。

フリマアプリに出品されているサイン入り色紙の中には偽物もある可能性が高い。鳥山さんは『Dr.スランプ』連載時には『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演するなどメディアに登場したこともありますが、本名でデビューしてしまったことで家にいたずら電話が相次いだことやサイン攻めに遭ったことなどから、露出を控えるようなったといいます。特にお子さんが生まれてからは顔出しもしなくなり、同業者のパーティーなどには参加していましたが、基本的には表舞台には登場しなくなったという。そのため、鳥山さん直筆のサイン入り色紙は非常に希少であり、昨年11月に『まんだらけ』のオークションに出品された際には1500万円で落札されています。それがフリマアプリでの大量出品、しかも圧倒的に安く売りに出されること自体、違和感がありますからね」(漫画事情に詳しいライター)

 なお、本人が書いていないサイン色紙を偽って販売した場合、詐欺罪に該当する可能性が高い。2019年には漫画家・さくらももこさんの偽造サインを販売した男が逮捕されている例もあるので、買う側は十分に注意が必要だ。

小林洋三

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