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愛知なのに「岐阜タンメン」 名前の由来は恩返しのため

岐阜タンメン岐阜本店(岐阜タンメンBBC提供)

 愛知県の郊外をドライブしていると「岐阜タンメン」と書かれた店をよく見かけます。昼時は外に客の列ができる人気店ですが、運営会社は愛知にあり、発祥の地も愛知です。なぜ岐阜タンメンなのでしょうか?

■岐阜タンメンとは

 岐阜タンメンは、ニンニクと野菜からうまみを抽出した塩ベースのスープと、平打ち細麺が特徴。

 麺の替え玉システムや、選べる辛さ、豊富なトッピングなども関東地方の一般的なタンメンと違っています。

 運営会社の岐阜タンメンBBC(愛知県一宮市)によると、2009年4月に愛知県稲沢市に1号店となる「タンメン専門店 板谷」を出店。

 当時、東海地方で専門店は珍しく、屋台だったこともあってか、毎日閑古鳥が鳴いていました。

 店を閉めようかと思っていた時、岐阜市にちょうど良い空き店舗が見つかり、そちらにも出店することに。

 ここでダメなら完全撤退しようと、「元祖タンメン屋」としてオープンしたところ、行列のできる人気店になりました。

 その後、続々と店舗を増やして現在は愛知県に10店舗、岐阜県に8店舗を展開。2017年からは全店の屋号を「岐阜タンメン」に統一しました。

■名前の由来を聞きました

 愛知発祥で、店舗数も愛知の方が多いのに、なぜ岐阜タンメンと名乗るのか? 広報担当の廣井朗さんは理由をこう説明します。

 「存続できたのは、たくさんの岐阜の人たちがお店に来てくれたおかげです。その恩返しをしたいという思いが込められています」

 岐阜の人たちが支持してくれたタンメンを、もっとたくさんの人に食べてもらいたい。このタンメンを食べるために日本全国から岐阜にお客さんが来てくれるようになってほしい。そんな思いから「岐阜の人に感謝タンメン」を略して「岐阜タンメン」と名付けたといいます。

 また、「岐阜の名物は何?」と聞かれた時にすぐに出てこない人が多いから、「岐阜の名物になって盛り上げたい」とも考えたそうです。

■テレビでも紹介

 愛知の方が店舗数が多いのは、社内の基準に見合った物件が愛知に多かったことが理由で、チャンスがあれば岐阜や愛知だけでなく、他県への出店も挑戦したいとのこと。

 運営会社が一宮市にあるのは、創業店舗の博多とんこつラーメン「ばりばり軒」があるから、という理由だそうです。

 先日、テレビ番組で名前の由来が紹介されて、多くの反響が寄せられたといいます。

 創業時からの「東海地方にタンメン文化を広めたい」「岐阜の名物として認められてテレビに出たい」という夢のうちの一つを達成できたそうで、「本当にうれしくて感無量です」と廣井さん。(若松真平)

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