山形に「ヨコ軸」もう1本! 東北中央道に接続する無料バイパス「新庄古口道路」2024年度全通へ

新庄酒田道路の一部を構成する国道47号「新庄古口道路」が、2024年度に全線開通予定です。どのようなルートなのでしょうか。

新庄酒田道路の一部を構成

 新庄酒田道路の一部を構成する国道47号「新庄古口道路」の全線が、2024年度に開通する見通しです。どのようなルートなのでしょうか。

国道47号「新庄古口道路」岩清水トンネル(仮称)の工事状況。2023年10月現在(画像:国土交通省東北地方整備局山形河川国道事務所)

国道47号「新庄古口道路」岩清水トンネル(仮称)の工事状況。2023年10月現在(画像:国土交通省東北地方整備局山形河川国道事務所)

 新庄古口道路は、山形県の新庄市と戸沢村を結ぶ計画延長10.6kmの国道47号バイパスです。現在は両端2区間の計4.6kmが開通しています。

 建設が進んでいるのはこの2区間を結ぶ、新庄市大字升形から戸沢村大字津谷までの延長6.0kmです。開通目標は当初「2022年度内」とされていましたが、2021年11月に前波トンネル(仮称)の坑口付近で法面に変状が生じ、工事がストップしていました。

 調査の結果、地滑りの発生を確認し、その対策やトンネル損傷部分の撤去と再構築・延伸などを行い、工程を精査した結果、2024年度に開通する見通しになったといいます。

 この区間が開通すると新庄古口道路は全線がつながり、東北中央道から戸沢村、最上峡、酒田市方面のアクセス性が向上します。

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 ちなみにこの新庄古口道路は、将来「新庄酒田道路」の一部を構成します。

 新庄酒田道路は、JR陸羽西線に並行するように、山形県の新庄市と酒田市を結ぶ地域高規格道路です。全区間が開通すると、山形道+月山道路とともに、山形県内陸部の東北中央道と、庄内地方の日本海東北道を東西につなぐ“横軸”を担うことになります。

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