高速降りずに泊まれる!? 謎の「ハイウェイホテル」車中泊より快適ってホント? 「泊まった感想」を利用者に聞いた
高速道路を降りずに泊まれる「ハイウェイホテル」は、どういった施設なのでしょうか。今回はその特徴や実際に複数回利用したことのある人に感想を聞きました。
「ハイウェイホテル」ってどんな所?
年末年始や大型連休などの期間中は、家族や友達と高速道路を利用して出かけるという人も多いでしょう。
そんななか、高速道路には「ハイウェイホテル」と呼ばれる施設があります。どのような施設なのでしょうか。
ハイウェイホテルは、高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に併設された宿泊施設です。
全国様々な場所に存在しており、東北自動車道の「E-NEXCO LODGE佐野SA店」(栃木県佐野市)や「E-NEXCO LODGE長者原SA店」(宮城県大崎市)、東名高速道路の「ファーストラウンジ豊田上郷」(愛知県豊田市)、名神高速道路の「レストイン多賀」(滋賀県多賀町)などが挙げられます。
では、ハイウェイホテルにはどういった特徴があるのでしょうか。今回は、東名高速の「レストイン時之栖」について見ていきます。
レストイン時之栖は、静岡県御殿場市の東名上り足柄SA内に位置しており、客室はシングル、ツイン、バリアフリールーム、和室と、1人利用から家族などの大人数利用までバリエーション豊かに用意されています。
シングルルームを例に見てみると、部屋にはセミダブルベッドが1台、26型テレビ、小型冷蔵庫、温水洗浄便座を完備したユニットバスなどの設備があり、無料のインターネット接続も可能です。
アメニティは、フェイスタオル、バスタオル、パジャマ、スリッパ、歯ブラシ、ドライヤーなどが備わっており、宿泊者は併設の金時湯をチェックアウトの時間まで何度でも無料で利用可能だといいます。
チェックインは16時から27時まで、チェックアウトは10時まで。宿泊料金(2023年12月現在、参考料金)は、シングルルーム素泊まりの場合3700円から5700円です。朝食付きプランも用意されています。
このほか足柄SAには、前述の通り高濃度炭酸泉の金時湯やサウナルーム、お土産を購入できる売店や静岡生鮮マルシェ、テイクアウトも充実しているレストラン時之栖など、楽しく過ごせる様々な施設が展開されています。
では実際に宿泊すると、どういった印象を受けるのでしょうか。実際にハイウェイホテルに宿泊したことのあるユーザーに話を聞きました。
「ハイウェイホテル」実際どう? 利用者に聞いてみた!
ドライブが趣味のAさんは、足柄SAのハイウェイホテルを2回ほど利用したことがあるほか、徳光PA、諏訪湖SA、多賀SAなどのハイウェイオアシスやハイウェイ温泉なども複数回利用しているといいます。
利用するきっかけや動機について、Aさんは以下のように話します。
「プライベートのドライブで高速道路の移動が片道500kmを超えたりする場合は、移動時間や疲労もそれなりになり、リフレッシュや休憩、宿泊が必要になるため、度々利用しています」
実際にハイウェイホテルなどの施設を利用してみての率直な感想について、Aさんは以下のように話します。
「わざわざ高速道路を降りなくても入浴や宿泊が可能なのは、ラクかつお財布にも優しいと感じます。
下道に降りて結果として高速料金がかさんだり、わざわざホテルや風呂を探す手間がないのも良いです。
施設としては平凡なビジネスホテルスタイルや無難な温泉施設が多いですが、それでも無いよりはありがたいし車中泊よりはずっと快適と感じます。
強いて言うなら全国に数えるほどしかハイウェイホテルやハイウェイ温泉、ハイウェイオアシスに宿泊施設、入浴施設がないので、もっと普及してほしいところです」
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ハイウェイホテルは、普段からクルマで遠出をするユーザーにとっては利便性のある施設といえる一方で、数が限られることがデメリットといえるでしょう。
とはいえハイウェイホテルは高速道路を降りることなく宿泊できるほか、ETCを利用して高速料金を支払う場合は深夜割引が適用されるため、長距離移動にはコスパの良い宿泊方法といえます。
高速道路で出かける道中にハイウェイホテルがある場合は、候補のひとつとして検討してみても良いかもしれません。
12/30 20:10
くるまのニュース