反則金「9000円」も!? 「高速道路でガス欠」は違反! 知らない人多い「燃料切れ症状」は? 「慌てないで!」燃料切れの対処法とは

高速道路を使って遠出をすることを考えている人もいるかもしれません。そこで気をつけたいのが高速道路でのガス欠です。高速道路で燃料切れになると交通違反に該当することも。では、いざガス欠になってしまった際、どのように対処すれば良いのでしょうか。

突然「高速道路でガス欠」どうしたらいい?

 クルマで走行している途中でガソリンが足りなくなり、慌てて補給をしたという経験がある人もいるかもしれません。
 
 走行中にガス欠が発生した場合、どのようにしたらいいのでしょうか。また、違反の対象にはなるのでしょうか。

 「航続可能距離0km」になるともう走れない?

「航続可能距離0km」になるともう走れない?

 ロードサービスを全国で展開するJAFによれば主なトラブルとして「ガス欠」が挙げられています。

 ガス欠は、ガソリンなどの燃料が切れてしまうことでエンジンが停止し、走行することができなくなる状態です。

 走行中にガス欠になると、アクセルペダルを踏んでも加速しなくなるため、惰性で走行するのみとなります。

 エンジンが停止した状態でも、基本的にブレーキやステアリングは動きます。

 しかし、ステアリングやブレーキがアシストされているクルマの場合ではエンジン停止でそれらのアシストが無くなるため、運転が難しくなる状況に陥る可能性が考えられます。

 また加速出来ないために後続車が避けきれずに衝突してしまう可能性もある他、停車時を含めてすぐにハザードを点灯させて周囲に知らせてください。

 高速道路では、路肩などの安全な場所に移動させた上、後続車の見えやすい位置に発炎筒や停止表示板を置いて後続車に危険を知らせてください。

 では、ガス欠を事前に気づく方法はあるのでしょうか。

 基本的にはメーターに表示される「燃料警告灯」が点灯することが最初の気づきです。

 しかし、警告灯が点灯した直後に給油出来るとは限りませんので、ある程度の距離は走行することになります。

 ほとんどの車種で警告灯が点灯してから約50kmは走れると言いますが、本当に燃料が無くなるとどのような症状が出てくるのでしょうか。

 燃料が少なくなるとクルマの総重量が軽くなるため、ガソリンが十分に入っている時に比べてわずかに運転感覚に違いが現れることがあります。

 そこからさらに燃料が少なくなると、エンジンへ燃料が行き渡りにくくなるため、アクセルペダルを踏んだ際の加速感が鈍くなる場合があり、これは登り坂などで特によく見られます。

 そのため、クルマが軽くなったような印象や加速が鈍くなったような感覚を覚えたら、ガス欠が起こる予兆と言えます。

※ ※ ※

 なおガス欠を起こしてしまった場合にはJAFや加入している自動車保険により給油サービスを受けることが可能です。

 また高速道路でガス欠を起こしてしまうと、道路交通法第75条の10第1項「自動車の運転者の遵守事項」により、「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」として、違反点数2点と、反則金9000円(普通車)が科せられる可能性も覚えておいたほうが良いでしょう。

 その他警察庁では、クルマが動かせる場合は可能な限り、サービスエリアやパーキングエリアなどの安全な場所まで移動させること。

 やむを得ず高速道路の車道や路肩に停止する場合は、「路上に立たない」「車内に残らない」「安全な場所に避難する」と高速道路の緊急時の3原則の措置を徹底するよう呼びかけています。

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