日産「新型ノート」初公開! 3年ぶり大刷新で“斬新顔”に! 新世代日産デザイン「デジタルVモーション」とは

日産は2023年12月11日、「ノート」をマイナーチェンジし、2024年1月下旬に発売すると発表しました。大胆なフェイスチェンジが話題となりましたが、これは日産の新たなデザイン「デジタルVモーション」によるものです。

新型「ノート」大胆な顔面整形! 「デジタルVモーション」って何?

 日産で最も売れているコンパクトカー「ノート」が、マイナーチェンジを実施。新しくなった「ノート」が2023年12月11日に初公開され、2024年1月下旬に発売されると発表されています。

大胆なフェイスチェンジ…採用された「デジタルVモーション」とは?

大胆なフェイスチェンジ…採用された「デジタルVモーション」とは?

 今回のマイナーチェンジの最大のトピックは「デジタルVモーション」という新しいグリルのデザインを採用したこと。これは、グリルとバンパー、そしてヘッドライトを同じ高さにそろえ、シルバーの複数の細い帯状の加飾でグリルを囲む「Vの字」を作るというものです。

「Vモーション」は、日産モデルを象徴するグリルのデザインです。それが、新世代になったことを意味します。

 ちなみに、「デジタルVモーションって初耳なんだけど、いつから?」と思った人も多いはず。筆者もその一人です。「Vモーションは知っているけど、“デジタル”っていつから付いたの?」という疑問です。

 そもそも、このデザインを最初に採用したのは、2022年11月に発売されたミニバンの最新「セレナ」です。

 その前の7月にデビューした新型「エクストレイル」とマイナーチェンジした「キックス」は、以前の凹凸のある「Vモーション」でした。

 ところが11月に登場した「セレナ」は、それまでとまったく異なる、新たなグリルのデザインが採用されていたのです。しかし、その「セレナ」のデビューのときは、「先進的に進化したVモーションが特徴です」といった程度の説明しかありませんでした。

 そして、2023年4月にマイナーチェンジした軽自動車「ルークス」にも同様のフロントグリルが採用されましたが、「フロントグリルに新時代のVモーションを採用」としか説明されていません。

 つまり、春の時点では、「デジタルVモーション」という名称が決まっていなかったのではないでしょうか。

 そして、2023年9月に軽自動車「デイズ」がマイナーチェンジを実施。ここで初めて「デジタルVモーション」の名称が出てきます。どうやら、2023年の春から夏までの間に、新しいデザインに対して「デジタルVモーション」という名前が決定したようです。

 つまり、注目の高い新型登場のタイミングで「デジタルVモーション」の名称が出てこなかったため、今回の「ノート」の採用で「初耳」と感じてしまう理由になるのではないでしょうか。

 そして、今回の「ノート」のマイナーチェンジによって、「セレナ」「ルークス」「デイズ」、そして「ノート」の4モデルが新しい「デジタルVモーション」となっています。

 この4モデルは、現在の日産の国内販売の主力モデルばかり。ブランド・イメージを大きく左右する新しい顔のデザインが、いつの間にか大きく変わっていたことになります。

 ちなみに2023年4月の上海モーターショーに登場した「パスファインダー・コンセプト」にも「デジタルVモーション」が採用されていました。

 つまり、「デジタルVモーション」は、日本だけでなく、世界的に採用が広がることが予測できるのです。

 そうとなれば、日産の残りのモデルも追々「デジタルVモーション」顔になっていくはず。残りは「アリア」「リーフ」「エクストレイル」「キックス」「サクラ」「フェアレディZ」「GT-R」「スカイライン」という面々です。

 その中でも気になるのは「フェアレディZ」「GT-R」「スカイライン」。造形的な形が大きく異なるので、どのような意匠になるのか注目です。

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