レクサス「新型高級SUV」発表! FFの軽快モデルも登場! 斬新デザインの「RZ」改良を実施 820万円から

レクサスは2023年11月30日、「RZ」の改良を行うとともに、新モデル「RZ300e」を発売しました。どのようなクルマなのでしょうか。

新型SUV「RZ」登場! FFモデルが追加に

 レクサスは2023年11月30日、バッテリーEV「RZ」の改良を行うとともに、新モデル「RZ300e」を追加して発売しました。
 

新たに追加されたFFの「RZ300e」

新たに追加されたFFの「RZ300e」

 RZはレクサス初のバッテリーEV専用モデルで、2022年4月に世界初公開された後、2023年3月に発売されました。

 レクサスの電動車のなかでも中核をなすモデルとして展開されており、電動化技術がもたらすレクサスらしいデザインや走行性能などにより、EV軸へのブランド変革の起点となるモデルだといいます。

 プラットフォームにはEV専用の「e-TNGA」を採用したほか、バッテリーやモーターの最適配置や高剛性ボディによって基本性能が高められました。

 デザインは、レクサスのアイデンティティである「スピンドルグリル」を昇華させた一体造形「スピンドルボディ」を採用。

 インテリアはSDGsやサスティナブルに配慮され、素材や装飾に頼らない上質さを演出しました。

 発売当初のラインナップは「RZ450e」のモノグレードのみ。

 パワートレインには最高出力204馬力・最大トルク266Nmを発揮するフロントモーター+109馬力・169Nmのリアモーターを搭載。これに71.4kWhのバッテリーを組み合わせ、最大航続距離は494km(WLTCモード)を達成しました。

 また、電動化技術を活用した四輪駆動システム「DIRECT4」により、クルマと一体したドライビングフィールを実現し、ドライバーにクルマの状態変化を自然に伝える音作りも追求したと言います。

 今回の改良では、空調用ヒーター熱をバッテリーへ伝達することで、急速充電速度の向上に寄与する「電池急速昇温システム」を採用しました。

 これにより、冷間時のバッテリー温度を速やかに上昇させ、充電速度の向上を実現しました。

 例えば、外気温マイナス10度で90kWの充電設備を利用した場合、充電警告灯点灯から残量約80%までにかかる充電時間は、現行モデルでは90分かかるのに対し、改良モデルでは60分と、約30%の短縮が図られました。

 また、バッテリーEVオーナー専用サービス「LEXUS Electrified Program」には予約可能なレクサス充電ステーションを追加設置するとともに、新サービス・体験が提供される予定です。

 そして、改良とともにラインナップに追加されたRZ300eは、RZ450eの開発で掲げられたコンセプト「The Natural」を継承したFF(前輪駆動)モデルで、フロントモーターのみを搭載します。

 BEVシステムのエネルギー効率を高めたほか、フロントモーターを駆動するインバーターに電力ロスの少ないSiC(シリコンカーバイド)素子を採用することで、航続距離を599km(WLTCモード)へと延長。

 さらに、専用開発したリアサスペンションメンバーの採用により、ノイズや不快な振動、乗り心地を向上したほか、コイルスプリングやスタビライザー、ショックアブソーバーの設置をFF駆動専用に最適化することで、軽快でリニアな車両挙動を実現しました。

 新RZの価格(消費税込)は、RZ300eが820万円、RZ450eは880万円に設定されています。

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 なお、今回の発表では中南米を含む9の国と地域にRZを追加導入することを明らかにし、BEVを軸とするブランド変革を加速していく方針を示しました。

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