「ガソリン安くなるし最高!」知らない人多すぎ!? オトクな「秘密」があった? 安全運転で受けられる優遇内容とは
最近はガソリン代の高止まりが続いています。そうした中で無事故無違反の人がもらえるお得なカードが存在します。ガソリン代も安くなるというのは本当でしょうか。
無事故無違反で「ガソリン代などの割引」を受けられるカードとは
最近はガソリン価格が高騰し、クルマを使用する家庭に影響を与えています。
そのような状況の中、少しでもガソリン代を節約するために、あるカードを駆使するドライバーが散見されます。では、一体どのようなカードなのでしょうか。
連日、ガソリン価格の高騰がニュースで報じられています。
経済産業省資源エネルギー庁が2023年9月13日に公表した「石油製品価格調査の結果」という資料では、レギュラーガソリンの価格が1リットル当たり184.8円となっており、1年前の同時期(全国平均170.1円)と比べて14.7円増加しています。
このような情勢の中、1円でも安く給油したいと考える人もいるでしょう。
SNS上では、ガソリン代を少しでも節約する裏技として、「SDカードをガソリンスタンドで提示して割引してもらう」というアイデアが多く寄せられています。
では、このSDカードとは一体どのようなものなのでしょうか。
SDカードとは、ドライバーの運転経歴や交通事故の証明、安全運転の研修などの事業をおこなっている自動車安全運転センターが発行するカードで、「SD」は安全運転者(Safe・Driver)を意味しています。
SDカードは自動車安全運転センターに「無事故・無違反証明書」または「運転記録証明書」を申し込んだ人のうち、1年以上交通事故や交通違反をしていないドライバーに対し、証明書とともに交付されるカードです。
タクシーやバス、トラックなどの自動車を利用する職業につく場合には、会社からこれらの証明書の提出を求められるケースがあり、仕事の関係で申し込む人も少なくありません。
無事故・無違反証明書や運転記録証明書の申し込み用紙は警察署や交番、自動車安全運転センターなどに備え付けられているため、必要事項を記入し、交付手数料670円をゆうちょ銀行や郵便局で支払うか、センターの窓口に直接申請することで手続きができます。
ガソリン代の節約方法としてSDカードを利用する声があがっているのは、ガソリンスタンドで割引を受けられる可能性があるためです。
たとえば「SDカード優遇店」に加盟しているガソリンスタンドでSDカードを提示すると、店舗によって優遇内容は異なるものの、ガソリン価格や洗車・オイル料金などの割引が受けられます。
ガソリン価格は会員価格まで割引され、ガソリン1リットルあたり2、3円安くなるケースが多いようです。
総務省が公表した2022年の家計調査では、2人以上の世帯で1年間に約430リットルものガソリンを購入(給油)しており、仮に3円割引された場合、単純計算ではあるものの、年間1300円程度の節約になります。
さらにSDカードはガソリンスタンドだけではなく、飲食店やレジャー施設、金融機関、葬儀関係など幅広い業種の優遇店で使えるほか、家族の利用料金まで割引してもらえる店舗もあります。
上手く活用すれば、申し込みにかかる手数料670円の元をとることが可能といえるでしょう。
ただし優遇店によっては、SDカードの有効期間が「発行から○年間」と指定されているケースや、金融機関でローンの金利優遇を受ける際に「無事故・無違反期間が○年以上」と条件が付いているケースなどがあります。
SDカードは、無事故・無違反の期間に応じてグリーンカード(1年以上2年未満)、ブロンズカード(2年以上4年未満)。
シルバーカード(4年以上10年未満)、ゴールドカード(10年以上20年未満)、スーパーゴールドカード(20年以上)という5つの種類があるため、事前に自分のカードが利用できるかチェックしておきましょう。
なお、SDカードが利用できるお店については自動車安全運転センターのホームページにある「SDカード優遇店検索」から確認できます。
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SDカードを利用すれば、さまざまな店舗で優遇を受けられますが、その一方で「使えるお店が少ない」という声もたびたび聞かれます。
09/19 08:10
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