最強の羽が生えた「ハイエース」が絶滅危惧!? 存在感がスゴい「バニングカー」 所有する大変さとは

いまでは絶滅危惧種!? ド派手カスタムの「バニングカー」ってなに?その魅力とはどのようなものなのでしょうか。

周囲の目を引くバニングとは? 所有する大変さとは

 1970年代から1980年代にかけて、一部のファンの間で流行したバンのカスタム手法に「バニング」と呼ばれるものがあります。
 
 近年あまり見かけなくなったバニングですが、その魅力や維持する大変さには、どんなことが挙げられるのでしょうか。

トヨタ「ハイエース」をベースにしたバニングカー(画像提供:@クマ@ @358masayuki)

トヨタ「ハイエース」をベースにしたバニングカー(画像提供:@クマ@ @358masayuki)

 バニングの起源となったのは、1960年代にアメリカの西海岸の若者の間で流行ったピックアップトラックのカスタムで、もとは大型バンの居住性を向上させるために始まったとされています。

 本場であるアメリカでは、シボレー「アストロ」やダッジ「トレーズマン」などがベース車両として用いられましたが、日本では、トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」といった商用バンのカスタムが多く見られました。

 日本に渡来してからは内装や居住性だけでなく、外装の装飾も華美になり、日本独自の派手さがウリのカスタムとなりました。

 日本独自のバニングは、ボディの派手なカラーリングをはじめ、エアロパーツなども大型のものが使用され、誰もが振り返るような華美な装飾となっているのが特徴的です。
 
 もちろん、そのまま車検に通すことは難しく、緊急車両やキャンピングカーといったクルマと同様の8ナンバーとして、バニングの構造変更を申請することが必要です。

 しかし、2001年に8ナンバーの規制が厳しくなり、取得のハードルが高くなったことで、バニングは徐々にその数を減らしていきました。

 そんなバニングですが、現在でも、@クマ@(@358masayuki)さんのように、愛車として所有している人もおり、一部のファンの間では大切な文化として受け継がれています。

 @クマ@さんは40代男性ですが、19歳の頃から5台ものバニングを乗り継いでおり、19歳の時にバニングを購入した理由について「先輩のバニングを見て憧れを持った」と話しています。

 バニングには、芸能人やアニメのラッピングやイラストの施行をしている人も多く、@クマ@さんの場合では、グリーンのボディに、いま大人気の「鬼滅の刃」のイラストがリアウィンドウ部分に大きくデザインされています。

 カスタムに使われているエアロパーツは自分でデザインされている人もおり、大きなウィングやサイドスカート、角張ったリアバンパーが目を引きます。

 実際に道行く人からの反響について、@クマ@さんは以下のように話します。

「私も何度も失敗を重ねながら、自分でデザインしたパーツを仕上げたことがあります。

 走行していると、子供から大人まで、幅広い世代の方から写真を撮られることが多く、バニングは絶滅危惧種となっているので、良くも悪くも注目度が高いと感じています」

バニングカーの維持は大変なのか?

 見た目が華美で、車両のサイズも大きなバニングですが、実際に維持や走行で大変なことはないのでしょうか。

 日常生活での大変なポイントについて、@クマ@さんは「私のバニングは車検公認ですが、それでも段差が大きい場所を通過する際には、車高が低くて通過しにくいため、大変さを感じます」と話します。

 また、バニングが流行した当時の車両をそのまま購入した際には、ベース車両の年式も古いため、定期的なメンテナンスなど、車両自体の維持も大変さのひとつになる可能性があります。
 
 よって、現在バニングを購入する際には、見た目の状態だけでなく、ベース車両のエンジンなど、内部のパーツ類の劣化にも留意する必要があるようです。

トヨタ「ハイエース」をベースにしたバニングカー(画像提供:@クマ@ @358masayuki)

トヨタ「ハイエース」をベースにしたバニングカー(画像提供:@クマ@ @358masayuki)

 バニングは、近年どんどん減少していますが、クルマの状態について定める「道路運送車両の保安基準」さえ遵守していれば、可能な範囲で復活させることも難しくはないと考えられます。

 さらに、2001年の規制改定以前に登録された個体であれば、そのまま8ナンバーで所持し続けることも可能であるため、バニングを手放すか迷っている場合には、貴重な8ナンバーとして手放さずに保管しておくのが良いかもしれません。
  
※ ※ ※

 バニングを知らない人からは、車検適応ではないと誤解されてしまいそうですが、基本的に構造申請などをしっかりとしているオーナーが多く、その場合には公道を走行しても問題はありません。

 バニングの存在感は一般車両に比べて圧倒的なもので、車検適応内で楽しめる最大限に華美なカスタムであるといえるでしょう。

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