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実走800kmのレクサス「LFA」が出品! 5000万円オーバーのプレ値がつくか

日本が世界に誇ったレクサス「LFA」の新車同然の個体がオークションに登場。新車価格をはるかに上回る驚愕の予想落札価格とは?

500台限定の日本が世界に誇るスポーツカー

 2021年5月22日に開催が迫ったRMサザビーズの「アメリア・アイランド・オークション」には、日本が誇るスポーツカーも出品車として登場する。当時のトヨタがトップダウンで開発を進めたレクサス・ブランドのピュア・スポーツ「LFA」である。

●2012 レクサス「LFA」

実走行800km未満という新車のようなコンディションのレクサス「LFA」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

実走行800km未満という新車のようなコンディションのレクサス「LFA」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 プロダクションモデルのLFAが正式に発表されたのは、2009年の東京モーターショーであった。

 日本でのオーダーは2010年1月中旬まで続けられ、最終的には2012年12月までの約2年間に500台の生産がおこなわれた。

 ちなみに車名のLFAは、後に「Lexus F Sports Apex」と正式には改称されているが、これはレクサスのスポーツモデルであるFシリーズのさらに頂点を極めたモデルであることを強くアピールするためのものだった。

 それほどに力の入ったスポーツモデルだけに、LFAには技術的にもさまざまなトピックスがある。

 独自開発された炭素繊維強化プラスチック(CFRP)キャビンの採用や、同様にCFRPの成型工程によってシャシ構造の65%を構成し、重量を100kg軽量化したことなどは素材面における典型的な例であろう。

 LFAの開発チームはまた、炭素繊維と金属部品を結合するための高度な接合技術も開発している。そしてそれはLFAのみならず、その後誕生するレクサス車にも幅広く展開されているのである。

すでにプレ値となっている「LFA」の予想落札価格は?

 フロントに搭載されるエンジンもまた、LFAの華ともいえる部分だ。

 4.8リッターV型10気筒自然吸気エンジンは、往年のトヨタ「2000GT」がそうであったようにヤマハと共同で開発され、ドライサンプの潤滑システムを持つことでエンジンルームの奥に、すなわちフロントミッドシップの位置にそれを搭載することを可能にした。

●2012 レクサス「LFA」

500台生産されたなかで同じボディカラーは11台しかない(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

500台生産されたなかで同じボディカラーは11台しかない(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 エンジンそのものはV8エンジンと同サイズ、重量に至ってはV6エンジンと同等であるので、いかにコンパクトなV10エンジンであったかが分かるだろう。

 組み合わせられるトランスミッションは、6速のオートメーテッド・シーケンシャルギアボックス(ASG)で、変速スピードは7段階から選択が可能で、また「オート」、「スポーツ」、「ノーマル」、「ウエット」のドライブモードが設定された。

 注目の最高出力&最大トルクは、560ps&470Nm。最高速は日本仕様では当然のことながら180km/hに制限されるが、輸出仕様ではCd値で0.31という優れたエアロダイナミクスの恩恵もあって325km/hをマークした。

 これは日本車のみならず、当時の世界のスーパースポーツを相手にしても、十分な戦闘力を持つパフォーマンスであったのは間違いない。

 アメリア・アイランド・オークションに登場するモデルは、500台が生産されたLFAのなかで430番目に生産されたモデルで、190台が輸出されたアメリカ仕様の1台である。

 ボディは独特なスチールカラーで、同色の仕様は11台しか存在しないという。インテリアはレザーとアルカンターラのオーダーメイドのレッドとブラックのコンビネーションで仕上げられており、シート間にはシリアルプレートも備わっている。

 ユタ州に在住するファーストオーナーの手に渡ってからの走行距離はわずか500マイル(約800km)未満という、まさしくミント・コンディションのLFAである。

 オークションでも出品される例はきわめて少ないため、RMサザビーズによるエスティメートは42万5000−50万ドル(邦貨換算約4590−5400万円)。

 日本での販売価格が3750万円であったことを考えると、すでに相当なプレミアムがついていることになる。はたしてその売買は成立するのだろうか。

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