東名高速はなぜ「E1」? 高速道路を「ナンバリング」する理由とは

近年、高速道路の標識に「E1」などの、アルファベットと数字を組み合わせた「ナンバリング」での案内が増えてきています。これにより、ルートの確認などが分かりやすくなっています。

すべての利用者がわかりやすいようにナンバリング

 高速道路は全国の路線で「ナンバリング」が施されています。たとえば東名・名神高速道路は「E1」、関越自動車道は「E17」、第三京浜道路は「E83」になります。

首都高池尻入口の標識にある東名高速「E1」の表示

 この取り組みは、訪日外国人旅行者の増加及び、外国人のレンタカー利用者の増加に伴い、2017年に国土交通省により実施されました。

 国土交通省によると、2011年から2015年の4年で訪日外国人旅行者は3.2倍に増え、約2000万人に増加。外国人のレンタカー利用者は2011年から2014年の3年で2.8倍の約50万人に増加しているといいます。

 この「高速道路ナンバリング」は、外国人旅行者受入数の多いドイツ、フランスなどの欧州圏やアメリカ、韓国などの諸外国で既に採用されているナンバリング方法を分析し、そのなかから「国道番号と整合性を図る方法」を採用してナンバリングを行なっています。

 対象となる路線は、東名高速道路、中央自動車道などの「高速自動車国道」および、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、東海環状自動車道などの「一般国道自動車専用道路」、そこから主要な空港・港湾、観光地へのアクセスとなる高速道路ネットワークを形成する区間です。

 すでにナンバリングが実施されている首都高速道路、阪神高速道路などの「都市高速道路」は対象外となっています。

 高速道路ナンバリングは、「親しみやすさ」と「シンプルでわかりやすく」の観点からルールを定め、国土の骨格構造を表現できるように、路線の起終点を設定しています。

 地域でなじみがあり、かつ国土の根幹的な路線の既存の国道番号(2桁以内)を活用し、同一起終点など、機能が似ている路線はグループ(ファミリー)化、道路種別や機能をアルファベットで表現することとしています。

 路線番号の頭に高速道路(Expressway)を意味する「E」を付与し、グループ(ファミリー)化する路線は、路線番号の最後に「A」を付与、環状道路は、路線番号の頭「C」を付与しています。

 例えば、国道1号線沿いを走る東名・名神高速道路を「E1」とし、新東名・新名神高速道路、伊勢湾岸自動車道はファミリーであるため「E1A」としています。同様に国道4号線沿いを走る東北自動車道は「E4」、国道20号線沿いを走る中央自動車道を「E20」などとなっています。

 また、環状線である首都圏中央連絡自動車道は「C4」となっています。

東京2020までに標識の貼り換えを推進

新しい標識のイメージ

 世界各国において、高速道路ナンバリングは、地図、ルート検索、観光施設 への案内、カーナビゲーション、事故や渋滞などの交通情報などさまざまな分野で活用されています。

 日本では、海外の事例に見られる活用方法に加えて、普段は高速道路を利用しないドライバーを含め、多様な利用者を想定。

 さまざまなツールで活用できるよう、工夫をしていくべきとして、高速道路の案内を行う地図会社やカーナビゲーションメーカーなどさまざまな関係者の協力を得ながら、高速道路ナンバリングの普及を進めることが望ましいとしています。

 NEXCO各社では、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えた短期間の中で、既存の道路標識を順次ナンバリングが施されたものに変更していき、効果が発揮されるよう整備を進めています。

 また、併せて、旅行者向けの周遊パス、免税店の展開や、インフォメーションでの多言語案内、SA・PAのトイレなどのピクトグラム・多言語化を進めています。

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