若手演技派女優・杉咲花出演のおすすめ映画15本〈『楽園』『湯を沸かすほどの熱い愛』など〉

繊細で控えめな少女や今どきの女子高生、激しい感情をむき出しにする役どころまで、さまざまな役柄を演じ分け、若手演技派女優として注目を集める杉咲花。そんな彼女が出演したおすすめ映画をまとめてご紹介。

杉咲花 プロフィール

杉咲花

杉咲花は1997年10月2日生まれ、東京都出身。身長153cm。

子役時代は「梶浦花」の名義で活動していたが、2011年の事務所移籍に伴い芸名を「杉咲花」に改名する。

2011年、『ドン★キホーテ』で改名後初のTVドラマ出演、2013年の『桜蘭高校ホスト部』で改名後初の映画出演を果たす。

2013年のTVドラマ『夜行観覧車』では、家庭内で激しい暴力を奮う少女を熱演し、注目を集める。

2014年『繕い裁つ人』、2015年『トイレのピエタ』『愛を積むひと』で第7回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞をはじめ、数々の新人賞受賞やノミネートに輝く。

2016年にはNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』にレギュラー出演。同年『湯を沸かすほどの熱い愛』で、第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞のほか多数の賞を受賞。

2017年には劇場アニメ『メアリと魔女の花』で主人公・メアリの声を担当。2017年『無限の住人』、2018年『BLEACH』『パーフェクトワールド 君といる奇跡』など、話題作への出演を重ねる。

2019年には大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に出演。TVドラマ『ハケン占い師アタル』では主演を務め、映画では『十二人の死にたい子どもたち』『楽園』に出演。今後の活躍がますます期待される若手女優の一人である。

『桜蘭高校ホスト部』(2012)

桜蘭高校ホスト部

累計部数1,300万部を突破した葉鳥ビスコの同名人気コミックを実写映画化。TVドラマ『桜蘭高校ホスト部』の続編となるオリジナルストーリー。セレブ女子が通う名門校の「ホスト部」に所属する女子高生の恋模様を描いた学園ラブコメディ。

杉咲花はドラマ版に続き、黒魔術部に所属する伽名月麗子を演じた。黒いマントに身を包み、冷ややかな笑みを浮かべながら占いの内容を淀みなく話す。個性の強い謎めいたキャラクターを、コミカルさも交えて好演した。

『イン・ザ・ヒーロー』(2014)

イン・ザ・ヒーロー

スーツや着ぐるみを着用して特撮作品に出演する“スーツアクター”に情熱を注ぐ男性を描いたヒューマンドラマ。実際にスーツアクターの経験を持つ唐沢寿明が主演を務め、後に『百円の恋』『嘘八百』などを手掛ける武正晴がメガホンをとったオリジナル作品。

杉咲花が演じたのは、主人公の本城渉(唐沢寿明)の娘・元村歩。離婚した母・凛子(和久井映見)と祖母の3人で暮らしている。若手俳優の一ノ瀬リョウ(福士蒼汰)の大ファンで、顔を出さない父の仕事に対して思ったことを素直に言ってしまう。無邪気でかわいらしい今どきの女の子を好演した。

イン・ザ・ヒーロー

『繕い裁つ人』(2015)

繕い裁つ人

池辺葵による同名人気コミックを、『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』などの三島有紀子監督が実写映画化。昔ながらの職人スタイルで一点ものの洋服を作る主人公・南市江と、彼女の服を愛する人たちが織りなす物語を描いた心温まるヒューマンドラマ。

杉咲花は、南市江(中谷美紀)に、母の洋服を自分用に直してほしいと頼む高校生・ゆきを演じた。気が弱く控えめだが、静かな口調の中にも勇気と信念をのぞかせる。母の洋服を身に付けたときの喜びあふれる笑顔が印象的。

『トイレのピエタ』(2015)

トイレのピエタ

手塚治虫の病床日記を原案に、松永大司が監督・脚本を手掛けたオリジナルストーリー。ロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎が映画初出演・初主演を務めた。余命宣告を受けて死の恐怖に怯える青年と、偶然知り合った女子高生との交流を描いたヒューマンドラマ。

杉咲花が演じたのは、ヒロインの女子高生・宮田真衣。余命わずかの主人公の園田宏(野田洋次郎)に、「今から一緒に死んじゃおうか?」と持ち掛ける。真衣も複雑な事情を抱えており、渦巻く感情を爆発させる少女を熱演。存在感を示した。本作で多数の新人賞受賞・ノミネートを果たしている。

トイレのピエタ

『愛を積むひと』(2015)

愛を積むひと

エドワード・ムーニー・Jr.の小説「石を積むひと」を原作に、「サラリーマン専科」「釣りバカ日誌」シリーズなどの朝原雄三がメガホンをとり実写映画化。北海道で第二の人生を過ごそうとする夫婦が、家族の愛情や絆を再確認し、前へ進んでいく姿を描いたヒューマンドラマ。主演の小林夫婦を佐藤浩市と樋口可南子が演じた。

杉咲花が演じたのは、小林家の石塀作りを手伝う杉本徹(野村周平)の恋人・上田紗英。小林夫婦とは食事を共にする仲で、屈託のない笑顔を見せるが、心中には悩みや葛藤を抱えている。繊細で複雑な役どころを演じきり、演技力の高さを示した。

愛を積むひと

『劇場版 MOZU』(2015)

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逢坂剛のベストセラー小説「百舌」シリーズを原作としたTVドラマの劇場版。ドラマ版に続き羽住英一郎が監督を務めた。妻子の死の謎を追う公安警察官・倉木が、2つの大規模テロとそれを裏で操る謎の人物“ダルマ”に対峙する。

杉咲花はドラマ版に続き、大杉良太(香川照之)の娘・大杉めぐみを演じた。父は警察を退官して現在は探偵事務所を営んでいる。父が過去に行った強引な取り調べを許すことができず、父との間に溝があるという役どころ。思春期の父への葛藤を等身大で表現した。

『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』(2016)

スキャナー 記憶のカケラをよむ男

「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの人気脚本家・古沢良太によるオリジナル作品。監督は「DEATH NOTE デスノート」シリーズなどの金子修介が務めた。モノや場所に残った人間の記憶や感情=残留思念を読み取ることができる元お笑い芸人が、行方不明者の捜索を依頼され、かつての相方と共に事件解決に挑むさまを描いた謎解きミステリー。

杉咲花が演じたのは、ピアニストの卵である女子高生・秋山亜美。行方不明になった音楽教師・沢村雪絵(木村文乃)の捜索を、仙石和彦(野村萬斎)に依頼する。野村萬斎との掛け合いや演技のぶつかり合いも見どころのひとつ。

スキャナー 記憶のカケラをよむ男

『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)

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数々の映画賞を受賞し注目を集めていた中野量太が監督・脚本を務めたオリジナル作品。本作が商業用長編デビュー作となる。余命宣告を受けた女性・双葉が、「死ぬまでに絶対にやっておくこと」を決め、実行していく。母娘の絆と家族の深い愛を描き、「泣ける作品」として大きな話題を呼んだ。

杉咲花が演じたのは、幸野双葉(宮沢りえ)の娘・幸野安澄。気が弱く、優しすぎる性格で、学校でいじめを受けており不登校寸前に陥るが、母との対峙によって少しずつ成長していく。あふれる感情を見事に表現し、演技力の高さを知らしめた。本作で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。

湯を沸かすほどの熱い愛

『無限の住人』(2017)

無限の住人

沙村広明による同名人気コミックを、三池崇史監督がメガホンをとり実写映画化。主演は木村拓哉が務めた。不死身の侍・万次と、敵討ちの用心棒として彼を雇った少女の壮絶な戦いを描いたアクション時代劇。300人ものエキストラが投入されたクライマックスと、木村の殺陣も見どころ。

杉咲花は、両親を殺され復讐のために万次(木村拓哉)を雇う少女・浅野凜と、万次の妹・町の二役を演じた。悲しみに打ち震え、全身で絶望を表現する姿と、可憐で無垢なかわいらしさの両面を熱演し、初参加の三池作品を彩った。

無限の住人

『メアリと魔女の花』(2017)

メアリと魔女の花

イギリスの作家メアリー・スチュアートの児童文学を原作としたファンタジーアニメ。スタジオポノックの初の長編作品であり、『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の米林宏昌が監督を務めた。魔女の国から盗み出された禁断の花を見つけた少女が、奇想天外な大冒険に巻き込まれるさまを描く。

米林作品の『思い出のマーニー』でも主要キャストの声優を務めた杉咲花は、主人公メアリの声を担当。明朗快活だが不器用な11歳の少女を熱演し、喜怒哀楽を見事に表現した。

『BLEACH』(2018)

BLEACH

「週刊少年ジャンプ」で長期連載され、海外のファンも多く、ゲーム化やアニメ化もされた久保帯人の同名大人気コミックを実写映画化。『アイアムアヒーロー』『いぬやしき』『キングダム』などの佐藤信介監督がメガホンをとった。

幽霊が見える高校生が、死神と名乗る少女から死神の力を与えられ、人の魂を食らう虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊たちとの戦いに身を投じていく。

杉咲花が演じたのは、死神の少女・朽木ルキア。黒崎一護(福士蒼汰)に力を与え、死神代行として育てるために厳しい修行を課し、高飛車な態度をとるが、時に弱さも見せる。難しいアクションシーンも演じ切り、原作の世界観を再現した。

(C)久保帯人/集英社 (C)2018 映画「BLEACH」製作委員会

『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(2018)

パーフェクトワールド 君といる奇跡

累計発行部数170万部を超える有賀リエの同名人気コミックを、『流れ星が消えないうちに』などの柴山健次監督が実写映画化。2019年にはTVドラマ化もされた。事故により車椅子生活を送る建築士の男性と、インテリアコーディネーターの女性の恋愛と試練を描く。

杉咲花は、岩田剛典とダブル主演を務め、川奈つぐみを演じた。高校の先輩でかつての初恋の人である鮎川樹(岩田剛典)に再会し、再び心を惹かれていくという役どころ。本作が映画初主演作であり、純愛映画のヒロイン初挑戦となる杉咲は、樹を健気に支えるまっすぐな女性を好演。新境地を開拓した。

杉咲花

『十年 Ten Years Japan』(2018)

⼗年 Ten Years Japan

香港で大きな話題となったオムニバス作品『十年』をもとに、日本・タイ・台湾の新鋭監督が自国の10年後の社会と人間模様を描いた国際共同プロジェクト。是枝裕和が日本版のエグゼクティブプロデューサーを務め、5人の若手映像作家がメガホンをとった。

杉咲花は、津野愛監督の『DATA』で主演を務め、母を亡くした高校生・舞香を演じた。母の生前のデータが入ったデジタル遺産を手に入れ喜びに浸るが、やがて知られざる一面を見つけてしまうという役どころを披露した。

十年 Ten Years Japan

『十二人の死にたい子どもたち』(2019)

十二人の死にたい子どもたち

冲方丁による同名ミステリー小説を、「トリック」「SPEC」シリーズ、『イニシエーション・ラブ』など多数のヒット作を手掛ける堤幸彦がメガホンをとり実写映画化。集団安楽死のために廃病院に集まった12人の少年少女たちが、13人目の死体を発見し、犯人捜しの中でそれぞれの死にたい理由が明らかになっていく。12人のフレッシュな若手俳優たちの個性と演技のバトルも見どころ。

杉咲花が演じたのは、7番目の少女・アンリ。全身黒づくめの格好で、高度な知性を持ち、「自分は生まれてこないほうがよかった」という思いを抱く役どころ。怒りや悲哀を複雑にじませた表情と、熱のこもった語りに注目したい。

十二人の死にたい子どもたち

『楽園』(2019)

楽園

ベストセラー作家・吉田修一の『犯罪小説集』を原作とし、『64 ロクヨン』『友罪』などの瀬々敬久が監督・脚本を務め、実写映画化。未解決の幼女誘拐事件から12年後に起きた2つの事件を巡り、交錯する3人の人生を描いたサスペンス大作。主演を綾野剛が務め、とある出来事がきっかけで狂気に陥る男性を佐藤浩市が演じた。

杉咲花が演じたのは、ヒロインの湯川紡。12年前に起きた幼女誘拐事件の被害者の親友で、消息を絶つ直前まで一緒にいたことから心に深い傷を抱えて生きているという役どころ。孤独の中で生きる青年・中村豪士(綾野剛)と共感し合っていく。罪悪感の中でもがきながら必死に生きるという難役を演じきり、原作の世界観を完成させている。

楽園

楽園

【文/ココネコ】

C)2018「パーフェクトワールド」製作委員会、(C)2014 Team REAL HERO、(C)2015「トイレのピエタ」製作委員会、(C)2015「愛を積むひと」製作委員会、(C)2015劇場版「MOZU」製作委員会(C)逢坂剛/集英社、(C)2016「スキャナー」製作委員会、(C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会、(C)沙村広明/講談社(C)2017映画「無限の住人」製作委員会、(C)久保帯人/集英社(C)2018 映画「BLEACH」製作委員会、((C)2018 “Ten Years Japan” Film Partners、(C)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会、(C)2019「楽園」製作委員会

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