キューバ生まれの定番トロピカルカクテル! 「ダイキリ」ってどんなお酒?

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 トロピカルカクテルとしてお馴染みの「ダイキリ」。もちろん名前は知っているし、何度も飲んだことがあるけれど、誰かから「ダイキリ」って何? と聞かれたら、一瞬「うっ」と言葉に詰まり、南国のカクテル、ですよね? ということ以外に何も知らない人も多いんじゃないでしょうか。

 「ダイキリ」とはラムを使ったショートカクテルで、ラムベースのカクテルの代表格。ラムにライムジュース、砂糖を合わせシェイクするのがオーソドックスなレシピですが、改めて「ダイキリ」の魅力と特徴をご紹介します。

改めて「ダイキリ」ってどんなカクテル?

バー・ゴヤの山崎剛さん。2019年には「第46回全国バーテンダー技能競技大会」で総合優勝に輝いた

 教えてくれるのは、銀座にある『バー・ゴヤ(BAR GOYA)』のオーナーバーテンダーの山崎剛さん。名店として知られるバー『スタア・バー・ギンザ』で修業後、『バー・ゴヤ』をオープンした、今、東京で最も注目されているバーテンダーのひとりです。

 世界的な小説にも度々登場します。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」で、主人公ホールデンのお気に入りカクテルとして小説の中に登場。また、ダイキリのエピソードで欠かせないのがアーネスト・ヘミングウェイ。お気に入りだったハバナのバー、『ラ・フロディータ』では、ホワイトラムのダブル、砂糖抜き、グレープフルーツジュースを加えたダイキリを愛飲したことから、このダイキリの名前が「ヘミングウェイ・ダイキリ(パパ・ダイキリ)」になったほど。もちろん彼の書いた小説「海流のなかの島々」の中にも主人公が「フローズン・ダイキリ」を飲むシーンが出てきます。他にも、アガサ・クリスティの「クリスタル殺人事件」では毒入りダイキリが登場するほか、映画「ゴッド・ファーザー」やトム・クルーズの「カクテル」など映画の1シーンにも登場。まさに世界中で親しまれているカクテルです。

 そもそもダイキリは、キューバにあるダイキリという鉱山で働いていたアメリカ人が、キューバのお酒、ラムにライムや砂糖などを入れて作ったのが始まりと言われています。諸説あるものの、1896年ごろに誕生したクラシック・カクテルで、150年以上の歴史のあるカクテルなんです。

 歴史が長いこともあり、シャーベット状の「フローズン・ダイキリ」や、砂糖抜きの「パパ・ダイキリ」、グレナデンシロップを入れた「ピンク・ダイキリ」、シャンパングラスにクラッシュドアイスを持った「アメリカン・ダイキリ」など、派生カクテルが多いのも特徴です。

「ダイキリ」1500円。さっぱりとした美味しさと、香りの余韻を楽しんで

『バー・ゴヤ』では、冷凍したバカルディホワイトに、バンクス・ラム、さらに自家製のサトウキビから作ったシロップを混ぜて作ります。「ラムがサトウキビから作られる蒸留酒なので、サトウキビのシロップを入れることで、さっぱりしているけれど深い余韻を楽しめるようになるんですよ」と山崎さん。仕上げにライムピール(皮)をグラスにまとわせ、爽やかな香りもプラスして完成です。

 バーによっては、フルーツでアレンジをしたり、個性的なラムを組み合わせて作るなど、今でも様々な進化を遂げているダイキリ。たまにはヘミングウェイになった気分で、キューバ音楽を聴きつつ味わってみてはいかがでしょうか?

(撮影◎小嶋裕 取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

店名:バー・ゴヤ (BAR GOYA)

住:東京都中央区銀座6-4-16 花椿ビル 2F B2号
TEL:03-6264-5583
営:16:00~24:00(L.O.23:30)
休:日曜、祝日(連休の場合不定休、詳しくはHPで確認を)
※税・サ10%別

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