夫が在宅勤務する家にいたくない!? 2人の働く妻が起こした行動

コロナ禍で、これまでの働き方が大きく見直されています。在宅勤務の話は以前からありましたが、緊急事態宣言をきっかけに急速に広まりました。また、このところ新規感染者が再拡大していることもあり、政府が「在宅勤務7割」の徹底を企業に要請すると報道されています。

在宅勤務を継続する会社や通勤と在宅を交互に行う会社もあり、夫がずっと家にいることも珍しくありません。短期間で勤務スタイルが一変したことで妻たちはどう感じ、行動したのでしょうか。

24時間ずっと夫と一緒は正直キツイ

緊急事態宣言が解除となった6月。全国の多くの学校で新学期が始まり、日常生活が戻ってきた雰囲気に包まれました。

しかし、この機会に在宅勤務を推奨する動きや、感染が収束していないことを受けて緊急事態宣言解除後も変わらず在宅勤務を継続する会社もありました。そのため、「子供は学校に行ったけれど夫とは24時間一緒にいる」という状況になった共働き世帯も少なくないでしょう。

新婚ならまだしも、子供も成長しそれぞれの仕事を持つ夫婦が平日も長時間2人きりでいると、ささいなことでケンカに発展したり、ストレスを抱えるといったことにもなりかねません。妻が出勤に切り替わった場合も、在宅ワーク中の夫が使った食器類が流し台に置いたままだったりすると、逆にストレスが溜まるケースもあります。

こうした現実に直面した2人の女性たちのエピソードを紹介します。

夫の在宅勤務日を確認してシフトを入れる妻

育ち盛りの2人の小学生男児がいるワーキングママのA子さんは、事務職として週4日程度通勤しています。A子さんの夫は6月以降週、2日出勤し残りの3日は在宅というスタイルで働いており、自分の休みと夫の在宅勤務の日が重ならないようシフトを入れています。

A子さんの職場は緊急事態宣言解除後、通勤と在宅のどちらかを選択できるのですが、A子さんは迷わず通勤を選びました。夫には「6月からは会社勤務に戻る」とだけ伝えているそうですが、そうした決断を下した背景には自粛期間中の在宅ワークでの出来事が大きかったようです。

4月と5月は2人とも家で仕事をしていたのですが、マンションの間取りから完全な個室スペースは1か所しかなく、夫に譲ったまではいいものの、A子さん自身の仕事はスムーズにいかなくなりました。

リビングで事務の仕事をしていると、外で思うように遊べずストレスが溜まっている子供たちがケンカを始めたり、遊び相手をさせられるなどまったく仕事が進みません。夫は仲裁に入るどころか自分のペースで仕事をするばかり。A子さんの大変さを全く分かってくれず、挙句の果てに「今日の夕飯は何?」とノンキに聞いてきたときは怒りで拳を握りしめたとか。

結局A子さんは子供たちが寝静まったあとに夜遅くまで仕事をし、在宅ワークなのに残業が続き体調を崩してしまったといいます。その時にようやく夫は「自分も家事をやらなければ」と自覚して仕事環境は改善したものの、やはり在宅勤務が長くなると何かと夫婦間の関係がギクシャクするのを避けるため6月以降A子さんは通勤を選択したのです。

「職場は在宅を選んでいる人が多く3密は避けられる。何かない限り在宅勤務は選ばないかな」と苦笑いを浮かべながら呟きました。

とにかく外で働こうとパート探しに奔走する妻

小学校低学年の娘を持つS美さんは、車で20分圏内にある飲食店でパート勤務をしていました。繁忙期はパート仲間の多くが店長から頼まれて追加シフトを入れて働くほど賑わっているお店でした。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大でお客さんは瞬く間に減少し、パートの勤務時間も激減。子供の通う学校も休校措置が取られたため、S美さんは親子2人で家に籠る日々が続きました。そして4月中旬以降は、緊急事態宣言を受けて全社員在宅ワーク命令が出されたS美さんの夫も、ずっと家にいる状態になったのです。

全く仕事ができない状態が数カ月も続いたS美さん。夫から嫌味を言われることがなかったのは救いだと言います。そして、6月の学校再開でホッとしたのも束の間、S美さんの夫の在宅勤務の年内継続が決定。

一方、S美さんのパート先の飲食店は再開したものの、客足の戻りは鈍く以前のようにシフト表も空きが多くスカスカのまま。かといって、このまま家にいると夫の昼食の準備をしたり家事の負担が増える…と感じたS美さん。今後の収入も考えた末、コロナ禍でも大きな影響を受けなさそうな職種のパートを探し始めました。

しかし、いくつか応募してみたものの、同じことを考えている主婦は多いようで倍率も高くなかなか良い返事をもらえません。「まだ子供が低学年だから夕方までガッツリ働く仕事は避けたいけれど、今はそんな余裕も言えない状況」だからと、選択肢を広げて仕事探しをしていたそうです。

そんなとき、夫から「コロナ禍の最中だし、慌てて仕事を選ぶと後悔するから落ち着いて探そう」と声をかけられました。S美さんは、ただ現状から逃げ出そうと闇雲に仕事探しをしていた自分に気がつき、恥ずかしくなったそうです。

働き方の激変を受け入れるのに時間はかかる

これまで、在宅勤務の導入は時折話題になることはあってもほとんどの会社でスルーされてきました。それが未知のウイルスによる感染拡大で、今までの通勤スタイルが一変。これまでのことが嘘のように在宅勤務の導入が一気に進みました。

準備がないままいきなり本番を迎えたような状況に戸惑うのは自然なことです。平日もずっと家にいる生活スタイルをすんなり受け入れるのは妻だけではなく夫も簡単ではないでしょう。夫婦それぞれがストレスを口に出せずにいるのは後々大きな問題に発展するかもしれません。こまめに話し合いの場を設けて、激変した働き方を受け止めたいですね。

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